出産体験談№.39 今につながるお産

自宅出産
この記事の見どころ

・助産師さんのお産
・33時間55分のお産
・お産で抱えたモヤモヤは、自分と向き合っていくことで解消された
・パパとのパートーナーシップ
・助産師さんから見た産む性である「女性」

26歳初産(長男/子ども2人)
自宅出産 → 病院出産
29歳第2子(長女/子ども2人)
病院出産
沖縄県在住(当時)
2番目は新潟県での里帰り出産
神奈川県 安藤千晶 さん(湘南つむぎ助産院 院長)

※千晶さんのお仕事の詳細については末尾で紹介しています

赤ちゃんが出来た!その時の気持ちは?

千晶さん
千晶さん

仕事が始まったばかりの妊娠。
でも、授かりものなので、嬉しかったです。

当時は沖縄に住んでいました。

夫は転職し自営業になり、
まだ2人だけだし、
やりたいように生きよう、と、
移住しました。

転職した病院での仕事を
始めたばかりの頃の妊娠。

仕事が始まったばかりだったので、
ちょっとやばいかな、
と思ったものの、、

授かりものなので、
嬉しかったです 。

千晶さん
千晶さん

2人目は授かりたかったタイミングでした。

ちょうど欲しいなぁと思った頃に
すぐに来てくれました。

すっごく嬉しかったです。

お産のイメージは?

千晶さん
千晶さん

赤ちゃんとの共同作業。

生きること、死ぬことは自然の
営みの一つ。

特別なことだけど、
医療的なことではないよね。

そんな思いから、
自宅出産を選択しました。 

お産のリアル第1子 33時間55分のお産

千晶さん
千晶さん

沖縄で自宅出産をやってくれる助産師さんに来てもらう、
自宅での出産を選択。

自分の働いている病院は
フリースタイル分娩の形をとっていました。

母育児乳にも力を入れていました。

自宅出産をすることを伝えると
すごくびっくりされて、
ここでギリギリまで様子を見るから、
と健診もずっとそこでお願いをすることにしました。

ありがたかったけれど、
当日お願いしていた助産師さんとの
関係作りが甘くなってしまいました。

事前にお願いしている助産師さんとの信頼関係を作っておくことは
とても重要なこと。

助産師さんとの関係のためにも、
助産師さんが提携している病院へ
健診にいったほうがよかったなぁって、今にして思います。

当日は、陣痛が始まってスムーズに子宮口も7 CM。

いい感じに進んでると思ったものの
急にうんともすんともいかなくなりました。

お産が進むように散歩に行ったりもしました。

道でうずくまっていると、
車に乗ってる人が声をかけてくれて、「大丈夫ですー」と返事をしたり、、あたたかい土地柄が、ありがたかったです。

そんなこんなしても、、全く進まない!!

病院へも行きました。

これはもうだいぶ痛い。

陣痛の波が大きい。

と思っていたら、、
陣痛の強さを測る計測値には写る波、、

小さい!!

こんなに痛いのに!

幸い赤ちゃんは元気でした。

が、 全く進まない。

自宅に戻るも、 結局、
夜中に病院へ行き、
朝までそのまま様子を見ていました。

子宮口が翌朝9 CM になり、赤ちゃんを包んでいる膜がパンパンになっていました。
破膜した方がお産が進むだろうという判断で
破膜してもらいました。

そんなこんなでお昼には
子宮口が全開に。

が、今度は降りてこない。

フリースタイル分娩なので
昇降台のようなものがあって、
それに腰掛け、
パパに抱えてもらいながらのお産。

お友達の助産師さんがつきっきりで
ずっと声をかけてくれました。

正直、もう産めない。どうしても進まない。帝王切開でもいい、という考えも頭をよぎりました。

そんな時に『頭出ているよ、触ってごらん』と言われて、会陰のあたりを触ると5円玉くらいの 隙間があって触ることができました。

そこから頑張って座産で
産みました。

最初の微弱陣痛から合わせて
33時間55分のお産でした。
(朝方に陣痛が始まって胎盤が出る までの時間)

自宅で過ごしている時にお味噌汁を持ってきてくれたり、友達もいっぱい交代で応援しに来てくれたり、人の気持ちがありがたいお産でした。

息子が生まれたとき。
モノクロなのは、時代じゃなく(笑)、
夫がフィルムカメラに凝っていて
自分で現像したからです。

実は最近までモヤモヤを抱えていました。

千晶さん
千晶さん

このお産後、自分が主体をもって
お産をしてないな、って
モヤモヤ。

お産の話をする機会が多かったのだけど
その度にモヤモヤ、、。

ちゃんと自分に向き合えなかったな。

頭でっかちになっちゃってたな。

自分がしたいと思っていたお産に
ならなかった、、 ってモヤモヤ。

実はこれ、、つい最近まで思っていました

どうやって手放したのか。

子育てで向き合っていくうちに、
これは解消されていったんです。

自分自身と向き合わないといけないタイミングというのが、生きていると人には何度かあると思います。

それがお産だったり、
子育てだったり 、、。

これという方法や正解はなくて、
ただそれは自分と本当の本音で向き合うということ。

それを子育てを通して
教えてもらったように思います。

お産のリアル第2子 お産に集中する

千晶さん
千晶さん

どんなお産にしたいか、って、
産む場所じゃないんだなーって
思いだしていました。

はじめは沖縄で産むつもりでしたが、
夫が関東に仕事が決まり引越をする
タイミングに予定日が重なりました。

そこで、 2人目は、実家で里帰り出産に。

幸い近くにフリースタイル出産を請け負っている病院があって連絡をしたら快く引き受けてくれました。

朝始まってまた7 CM の壁が、、!!
そこから進まない!!

陣痛室から分娩室に移動したものの、、
また7 CM で止まる!!

3歳になりたてなお兄ちゃんは
まだ落ち着かなくて、いろんなところを
うろうろうろ。

なのでお兄ちゃんを
パパに連れ出してもらい
わたしはお産に集中しました。

子宮口が全開したら
破膜してくださいってお願いして、
破膜したら、あれよあれよと産まれ、
会陰も切れませんでした。

今回は横向きでのお産。

そこで、少し思ったこと、、

「破膜して下さい」とお願いしたことは
自分の中に、自分の卵膜は強いんだろうという頭があったこと。

せっかく赤ちゃん自身が降りてきた時に、
自然にまかせなかったな 、
助産師が出ちゃったなっ、、て思いました。ただあまり長引くのはしんどいなとも思っていたからこその判断でもありました。

産んだところを見たお兄ちゃんは
泣きべそ。

わたしは「よいタイミングで生まれてきてくれて、ありがとう」って
伝えていました 。

息子は娘の誕生に立ち会い、
生まれてきた娘のことも気にかけてくれていました。
が、入院中は、ママは赤ちゃんいるから大丈夫!と、外遊びに夢中でなかなかクリニックに会いに来てくれませんでした。母は寂しかった。

当時のわたしにかける言葉

千晶さん
千晶さん

頑張ったね。

いろんな今につながっているから、あのお産で良かったなーって、今では思っています。

パパとの関係づくりが大事

千晶さん
千晶さん

女性が安心して産むためには
実はパパとの信頼関係が大事なんです。

1人目は色々な人に助けてもらいました。

色々頑張ったことが
貴重な経験になったと思います。

2人目はお産に集中する時間が出来ました。

前回の反省を活かして、
運動したり下半身を使うことを
毎日しました。

これは1人目のお産を通して
産前の過ごし方って本当に大事、
ということを痛感したからです。

赤ちゃんが生まれるために有効な陣痛を引き起こすためには、
下半身を動かして腹筋も鍛えておくことが
とても大事なんですね 。

そしてなにより、

女性が安心して産めること。

不安な要素があると、
産むときにモヤモヤしちゃうんです。

一番はパパとの信頼関係があることが大事 。

今、コロナ禍で立ち会いできないから 、
できることは何だろう、
どうしたらいいのかなって
サポートの仕方がわかない
旦那様が多いように感じています。

例えばオンラインで
がんばれって応援することもできる。

その時に、大丈夫だよ、
ここにいるよ、
というメッセージが

本当に大事なんですね。

大丈夫?!痛い?! と、
おろおろしちゃうと、
女性にもその気持ちは伝わりますので、
落ち着いて産めなくなっちゃう。

パパは普通に過ごしていることが
大事なんです。

たとえお産の最中であろうとも、
落ち着いていること。

妻が食べないなら俺も食べない!
ではなく、
ご飯も食べて欲しいと思っています。

産後のイメージがなかなかできないと子育てにシフト移動していくのって、難しいですよね。

なので事前にパパの役割も
知っていて欲しいと、プレパパとプレママに向けたオンライン出産準備クラスを開催しています

子どもはちゃんと問題を起こす

あやぱん
あやぱん

モヤモヤがすっきりしたのは、
子どもと向き合ってきたから、
ということでしたが、
なにか特別なことを学んだりしたのですか??

千晶さん
千晶さん

ちゃんとこの子と話し合わないといけない、ということを
やってくれる、問題提起を起こしてくれる
子ども達でした。

何もなければないでいいことなのですが、、。

うちの場合は、うまくできていなかった、取りこぼしてきてしまったことが、必要な時に吹き出してくる。

なのでその度に向き合いながら
やってきました 。

わたしの育児、これで大丈夫だったかな、ということを振り返りながら、夫と一緒にどう思う、
どうしたらいい、というのを、
都度都度、必死に向き合ってきた。

その時その時、友達が助けてくれたり
アドバイスをもらったことが
効いたりしています。

あやぱん
あやぱん

なるほど~!!
子どもの問題行動は
必要なことを引き起こしていると思えば、
前向きにとらえらえる気がします!

女の人の持つパワーは計り知れない

千晶さん
千晶さん

お産て、女性の一生ものの宝物ですよね。

だからこそ、
わたしもずっとモヤモヤを抱えてきました。

ただ、その都度都度で子どもと向き合ってきたから、、

そしてたくさんのお産のお手伝いをしてきたことで、癒されていきました。

今では宝物にできています 。

女性は素敵だなぁ、
キレイだなぁって
本当に尊敬しています。

みんなの持っている力がすごいな。

お産のまっただ中で、
自分だけじゃなくって
赤ちゃんのことまで思いやっている 。

女性の持っているエネルギーって
本当に計り知れないものが

あるんです。

千晶さんてこんな方

湘南つむぎ助産院(茅ヶ崎・産前産後ケア)運営。出張専門。産前産後のパーソナルケアであなたらしい出産・子育てをサポートします。 【内容】出産準備クラス 母乳相談 産後ケア 産前産後のストレッチヨガなど。


茅ヶ崎を拠点に湘南エリアに出張します。
お気軽にお問い合わせください☆




編集者より一言

千晶さん、、実は・・このHP上の、
助産院出産された方の担当を3名も!!
されてます!
これはもうご縁、と
お願いしてお話を伺わせてもらいました。
実はわたしも千晶さんに第3子を取りあげていただいた一人。
助産師さんと信頼関係を持たれた方は
皆さんみんなそうだと思いますが、
わたしもめちゃくちゃ千晶さんに
思い入れがあって(笑)。
ただ寄り添っていてくれる
その在り方に安心したことを思い出し、
また、
その背景にある千晶さんのお産の話や、
女性たちに寄せる想いに
またまた胸が熱くなったのでした。
ご自身の経験を反映されて、
産前のケアや、パートナーシップにも力を入れている千晶さん、
これからがますます楽しみです。
千晶さん、貴重なお話しを聞かせていただき、ありがとうございました。

あやぱん
あやぱん

千晶さんが担当されたお産の模様はこちらから♪

もう一人のお産は
わたしの3番目の子どものお産模様。
これからアップ予定です♪

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