リーブ法という日本独自の陣痛のいたみを和らげる方法でお産をしたゆかりさん。お産を赤ちゃんと一緒に乗り越えたように感じているそう。1人目の流産と2人目のお産の関係や、飼っていた猫とのやり取りにもほろりとさせられます。
37歳流産
38歳第2子(長男/子どもは1人)
病院出産
里帰り出産 埼玉 土本ゆかりさん(ハワイアンリラクゼーションサロンオーナー)
※ゆかりさんのお仕事の詳細は記事末尾に記入
赤ちゃんが出来た!その時の気持ちは?
さん
嬉しい反面、ちょっと心配だった。
子どもが欲しかったし、嬉しいと思ったけれど、
一度流産していたので、ちょっと心配でした。
1人目の時は初期流産。
2人目の時も、
ちょこちょこ出血があって、
1人目のことがあるので
その度、すぐに病院に行っていました。
病院では「これくらいなら大丈夫」
と言われていました。
そんなこんなで、
やっと安心できたのは、5か月ぐらいになってから。
仕事は電車で一時間半くらいかけて
自店経営のサロンへ通っていました。
1人目の流産経験から、
3ヶ月ぐらいの時、
少しゆっくりできるよう、
人を雇って任せるようにしました。
自分でコントロールしてゆとりを持てるようにしたんですね。
夫の反応は、もちろん喜んでくれました!
身体のことも気遣って、
とっても優しくしてくれました。
が、週末婚でしたので
妊娠中はずっと一人で過ごしていました。
週末の茅ヶ崎の海で、夫がとってくれた写真。
お産のイメージ
さん
陣痛痛そうなイメージしかなかった!
自然分娩をやりたいとは思っていました。
お産のリアル リーブ法で痛くないお産
さん
お産は楽でした。
予定日より1週間前の健診で
「羊水が少ない」
「もう産みましょう」となりました。
次の日にわたしの方の心の準備はできぬまま入院。
陣痛促進剤をどんどん入れても
なかなか陣痛が来ない。
なので、昼から点滴量を増やしました。
付き添いは姉。(夫は名古屋から急いでこちらに向かっている最中)
この病院は特別な陣痛の痛み緩和法を取り入れている病院でした。
リーブ法(※)という呼吸法で、呼吸を整え、リラックスするようにして、
会陰の所をボールで押してもらい、痛みを取ります。
痛いと力みやすくなる→力むとお産がきつくなる→できるだけ呼吸でリラックスをする
ということを推進していました。
わたしの中で決めていたこと2つ。
・「痛い」は言わない。
・リラックスして呼吸を大事にする。
そこの病院では
「力むと赤ちゃんが痛いよ、だからお母さんもリラックスしようね」
ということを言っているんですね。地元では有名な産婦人科でした。
たぶん、赤ちゃんのことも意識するので、
自分の痛みだけに集中しないことがいいのかな?
結果お産は楽でした!
一緒に乗り越えたイメージ。
リーブ法
リーブ法は1990年に日本の病院で考案された陣痛緩和方法。
呼吸法とイメージトレーニングを併用することで、出産の際の陣痛の辛さを和らげます。
R=リラックス
I=イメージ
E=エクササイズ
V=ブレス
これら4つを大切にして、お産に挑みます。
参考サイトははこちら
付き添ってくれたのが姉で、
同じ病院で2人生んでいるので、心強いし、
安心感もあったのがよかったんだと思う。
2度お産を体験してるだけあって
ポイントも押さえていてくれたので
本当によかった!
いざ生まれる、という時には、
夫も間に合ったんです!
ちゃんと生まれるところは見れた!
まさに良い所取り。
お産自体は全部で7時間ぐらい。
産む時も呼吸法でスムーズでした。
分娩室入って30分、
好きなアロマとかも持って行ったりして
気持ちも落ち着いた中での出産でした。
産んだ後の感想
さん
やっと出た、やっと会えた。
無事に産まれてきてくれてありがとう。
元気な泣き声を聞いて感動しました。
泣き声を聞くまでは心配で。
真っ赤で、猿みたい。
夫が足の裏に名前を書いていました。
この時に足跡スタンプもつけていました。
夫とは、生まれてきてよかったねって、
笑いあったこと、覚えています。
当時の自分にかける言葉
さん
よく頑張ったよね。
痛いも言わず、
赤ちゃんと一緒によく乗り切った。
息子は健康そのもの!38度以上熱を出したこともなし!
元気で何より。
わたしにとって大切な宝物のような存在です。
母乳問題
9ヶ月で里帰り、
7月に出産。
その後すぐ夫の北海道転勤が決まって。
なのでそのまま実家に春先まで滞在。それから札幌に行き、
初めて家族そろって過ごしました。
生後の半年、実家で楽な部分と難しい部分もあって。
親の子育てとわたしのしたい子育てで
意見が食い違ったり。
特に母乳問題!
母乳で育てたいわたし。
親の感覚的には泣くと
「お腹が空いてるんだからすぐミルクを飲ませたらいい」
「母乳足りてないんじゃない」
となっていて。
わたしは完全母乳がよかったので、
3時間ごとに飲ませていましたが
ちょっと成長が遅かった。
足りてないのかな?と、
そんな事情もあってミルクをあげたりしているうち、
4ヶ月ぐらいで乳腺炎に。
赤ちゃんの方も、ミルク効果か?まあ太りまして!
飲み過ぎちゃったのかな?という感じ。
ミルクをあげれば母乳が出なくなる→つまりやすくなるという
悪循環を起こしていました。
全部初めてのことだから色々調べてて。
特に母乳については、いろんな情報があって、
どれを信じたらいいのやら、頭の中がパンパンになっていました。
桶谷式(※)に通って6ヶ月ぐらいで完全母乳に。
ようやくこの問題はクリアになりました。
桶谷式母乳育児とは助産婦・桶谷そとみ(1913-2004)が考案した乳房マッサージと母乳育児方法で正式には「桶谷式乳房管理法」。第2次世界大戦の最中、母乳が足りず栄養状態が悪いために命を落としていく赤ちゃんを目の当たりにするというつらい経験から、桶谷そとみは「母乳は出るものであり、出せるようにしなければ」という思いで試行錯誤の末、お母さんに苦痛を与えず乳房の調子を整える独自のマッサージ方法を確立していきました。
また、お母さんの乳房の調子や体調が良好であること、つまり心身ともに健康であることが、その母乳を飲む赤ちゃんの健康や順調な発育につながるという「母子一体性の理念」を提唱し、哺乳動物である人間がもつ本来のリズムを大切にすることを訴えました。
引用元:桶谷式母乳育児ママサポートサイトOPPA
桶谷式母乳育児相談室は、現在全国に約330か所あります。
桶谷式乳房マッサージでおっぱいの状態や赤ちゃんの様子を見極めて
母乳育児をサポートしています。
息子が話す胎内記憶
さん
改めて色んな事が重なって
今の息子が生まれてきたんだなって感じます。
「暗くて音がすごいしていた。」
「お腹の中であたたかかったんだよ」、と話してくれました。
実は・・
このあたたかかったって、
きっとわたしだけの体温じゃなくて・・
当時飼っていた猫が、
よくお腹をあたためてくれていたんですね。
この猫は12、3年間育ててきていました。
ちゃんと感情も分かってくれる子で、
辛い時、悲しい時、そっと寄り添ってくれていました。
1人目を流産した時も慰めてくれました。
わたしのお腹に赤ちゃんがいるって
自分でも分かるか分からないかぐらいから
なぜかそっといつも私のお腹の上に来て、
あたためてくれていました。
わたしが働いているときはお留守番させている時間が長くて、
寂しい想いをさせてきたと思っていて。
やっと一緒にゆっくりできると思っていた矢先、死んでしまいました。
妊娠5ヶ月くらいのことでした・・
安定期になるまで、頑張ってくれていたのかな・・。
そういえば生まれてきた子は
1人目を流産した日と
同じ日に産まれてきたんです。
息子は、色んな奇跡が重なって
今ここにいてくれる。
ここを選んで生まれてきてくれてありがとう、
これから家族みんなで
色々あるけれど、
笑顔で暮らしていけるようにしていこうね。
土本ゆかりさんてこんな方
エステサロンで勤めるもお客様は心も体も疲れている方、
ストレスが溜まっている方が多く(私もその一人)感じました。
エステに通う前に健やかな心と体でなければ
きれいな女性にはなれない。
そこで、出会ったロミロミ。その癒しと満足度の高さに感動し、
ハワイに渡り、ロミロミを学びました。
東京・北海道でのロミロミ店経営を経て、
今は自宅でハワイアンエステサロンをオープン。
私自身が妊娠・出産・育児を経験し、
心と身体の変化に悩んだ事もあり、
妊婦さんから産後のケア・ベビーマッサージまで取り入れて
ママの応援にも力を入れています。
サロンHPはこちら
ゆかりさんが助産師の安藤さんと開催する、
プレママとママの交流会♪ストレッチしたり、
ロミロミをしたり、お産を語りあう会はこちら
編集者より一言
ゆかりさんはお話をしながら、
息子さんが1人目のお子さんを
流産をした日と同じ日に生まれたことを
思い出されたそうです。
命って本当に不思議な計らいがあります。
赤ちゃんが産まれてくる日を選んでくると
胎内記憶ではよく語られますが、
今回も病院が決めたように見えて
息子さんが決めたのかな、などと感じました。
リーブ法も初めて知りました!
まだまだ知らない出産方法があるんだなって
驚きです。
これからも沢山のお産の在り方を紹介していきます。
ゆかりさん、素敵なお話を聞かせていただき、
ありがとうございました。
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