お産に色を付けるとしたら、どんな色?この質問に「曼荼羅」と答えたえいみーさん。立ち合ってもらったのは会社の同僚(ほんとはダメ)。あの頃の自分へ一言では「無痛分娩にしなさい」と、いいたいそう。母性とか一切なかったし、悩んだこともない、という彼女の話は振り切っていてすがすがしい♪
38歳初産(長女/子ども1人)
病院出産 千葉県 えいみーさん
(骨盤腸整ウォーキングインストラクター)
※えいみーさんのお仕事の詳細については末尾で紹介しています
赤ちゃんが出来た!その時の気持ちは?
さん
とうとう覚悟を決める時が来た。
妊娠は軽々しいものじゃない、
生まれたからには20年以上、
面倒を見る覚悟が必要、と緊張したのを覚えています!
夫は病院で確認するまで「どうかなあ~?いるかなあ~?」と
お腹を見てくるので、
当時ブレイクが下火になってきた
「安心してください!!入ってますよ!!」
ネタをフル活用しておりました!
いざ、病院で妊娠したことを判明すると、
夫は「1回でできましたよ!」と言って、
看護師さんに苦笑されていました。
お産のイメージ
さん
未知すぎ!わからなすぎ!、色々調べました。
不安というのとはまたちょっと違う。
知識をどこまで広げていこうかなという知的好奇心。
子どもは、はじめから一人っ子と決めていたので、
今回の妊娠出産が最後だろうなと思い、
出来る限りのことを体験してやろうって思ってました。
羊水検査もしたいし、無痛分娩にもトライしてみたい。
いろんなことを全部試したかった!
マタニティクラスで、
「あなたの出産は何色ですか」
という質問に対して
みんなが
「ピンク♥」「薄いグリーンかな♪」と
愛らしい色を選択する中
頭の中に浮かんだ色とりどりのイメージ・・
・・でも虹ではない・・なんだこれは?!
・・・はっ!!!(ピラメキッ)
さん
曼荼羅です!キリッ(`・ω・´)
・・・・・・
他のパパママ「?(・∀・)」
ファシリテーターの助産師さん
「( ´・д・)ン?」
その場の空気が一気に
ブラックホール並みに歪みました(笑)
なにかこう、、人知を介せない領域、
人間の失っていない動物の部分。
命の不思議、 進化の過程。
子宮には何かある、そのイメージで曼荼羅。
そういえばバースプランでは
死ぬことばかり、書いていました。
最悪の事態も想定しておかないと、と思って。
もしも重度の障害があった時は?
胎盤寄付はどうする?
臓器提供はどうする?
夫と毎日話し合っていた。
お産て、命をつないでいく行為。
だから、
わたしの身体が役に立てられるなら使いたいと思っていました。
お産をきっかけに、ヘアドネーションもしました。
産後髪の毛抜けるよ!と脅され
「もったいない!!」と思って
急いでカットしたら5分刈りに・・
おかげで出産直後は
毛が逆立ってトウモロコシ感が出せました(笑)
ちなみに産後の抜け毛※、
一切なくて騙された!!!と
被害者団体(1名)を
立ち上げそうになりましたよ!
産後の抜け毛
妊娠中はホルモンバランスの影響で、抜けるはずの髪が抜けにくくなります。産後にその時の髪とちょうど抜ける髪が抜けて、薄毛になるママが多いのです。このほか、ストレスや、母乳育児で栄養がそちらに行くからなど諸説ありますが、8割が体験すると言われています。
参考サイト
お産のリアル 立ち合いは会社の同僚
さん
お手本通りのゴールデンパターン!!
おしるしがあって破水して、陣痛。
前駆陣痛の時点で、生理のひどいぐらいの痛みに悶絶。
「助産師さんが言ってた“チリチリするぐらい”ってこんな痛いの?!」
とテンパり、
スマホで「前駆陣痛 激痛」と検索ケンサクぅ~♪
陣痛が6分間隔になったところで、激痛!!
万力で内側から絞り切られるような痛み。
「嘘だろおい!!」
という気持ちでいっぱいでした・・・。
終わりの見えない恐怖で、すごい怖かった・・。
血を見たらバタンキューしちゃう夫。
なので、バースプランにも
「出産の時は外にださせてください」
なんて書いたぐらい(助産師さんが赤丸をその部分につけてくれていましたよ!)。
それが・・すごく役に立ってくれた!!
いざ産むという時まで、
背中を押してくれたり、
ジュースを買いに行ってくれたり。
いろいろ甲斐甲斐しくお世話をしてくれました。
(ただ、お水買ってきてくれたはいいけど
おしゃれ感出してボルビックを選び、
ストロー付きの蓋が合わなかったのは
失態だと思っております!)
実の母親とは仲がいいけれど…
まあ勝手気ままな母親なので…
寄り添いがすごく苦手な人。
正直あまり来てほしくないなーと。
まあ、母親は来てしまうんだけど・・。
立ち合いについては、夫は頼りにならない、
実の母もちょっと。
そこでわたしが頼ったのは・・
さん
会社の同僚、Kさん!!
Kさんは立ち会いを快諾してくれました。
言ってみれば絶対入室してほしい友人。
安心して任せられる関係。
・・ただ、本来だと病院では血縁者しか立ち会えないらしいんですね。
だけど病院側も手違いがあったのか、
「え 血縁じゃないの」となりながらも、
介添えを受け入れてくれました。
介添えがめちゃくちゃ上手だったので、
結局、
「最後まで付き合ってください」と看護師さんに言われていました。
第三者的にいてほしいとわたし自身が願っていた部分もあります。
お産は結局17時間かかりました。
自分としては3、4時間で終わるつもりだったのに・・!!
6時間が過ぎた頃、これはどうやらおかしい・・と気づき出し、
陣痛促進&子宮口を広げるために、廊下を歩きました。
とにかく痛かったなぁ。
産んだ後の気持ち
さん
すごいでかい!!
いざ生まれてくると・・デカ!!
10ヶ月もこれをしまいこんでたの?!とびっくり!
最後処置してくれるドクターがノリノリで、
入室するなり
「ご~めんね~~?!無痛やってあげられなくて~~!
でもさーいきむの上手じゃん!!
2人目も行けそうじゃない~?ハハハハハ!!」
って陽キャ全開でやってきたりして、
やっぱ病院ってやべえ、、って思いましたよ(笑)
友達から「赤ちゃんはガッツ石松だよ!」
と言われていたので、
さてさてどんなガッツ石松が出てくるかな、
とワクワクしていましたが・・
ガッツ度70度くらい。
誰にも似てなくて、シュっとした顔立ち。
そこがまた予想外でびっくりしました。
「さっき股から出したよね!」
と立ち合いのKちゃんに思わず聞いて、
「出てたよ♪」と笑顔で回答させる
混乱っぷりでした!
急速に冷えていったお祝い膳!!チンしてくださいって言えなかったあの日僕は若かった。
当時のわたしにかける言葉
さん
無痛分娩くらいやっとけ!
当時は無痛分娩の10万を惜しむ気持ちもありましたが・・
今なら、プレゼンテーション出来る!!
日本には痛みを乗り越えて、母親になるっていう根性論があるけれど、
その考えはもう古いんじゃないかなあ。
そんなわたしが、なぜ、無痛分娩しなかったのか・・
それは「計画入院で誕生日を決めてしまう」ことにどうも納得できずにいたから。
通院中からモヤモヤして、
「無痛分娩でいけたらいきますねってできますか?」
とドクターに聞いてびっくりされ。
確認したら
平日は麻酔医がいるけど
休日はオペ優先だから麻酔医を回せないと言われ
「それでもいいです!いけたらいくわにします!」
なんていう返事をしているうちに・・出産の日が来た!!
休日で、麻酔科医がいなかった・・!!
自然分娩ですね、という流れに。
病院で何度も何度も「無痛分娩できない日ですがいいですか?!」と確認され、
いやいいですも何も行くしかないですやん?!
と思いながら「はい」と返答(笑)
(本来、無痛分娩は必ず事前に予約をしないておかないといけません。)
子どもが大きくなった時
子どもに8万円、わたしに2万円のお手当てを渡そうと思っています。
さん
あなたが日曜日に生まれたから
無痛分娩にならなかった。
おかげで10万コストが浮いたよ。
しっかりしてるね!流石、コスト削ってきたね!
と、話をする予定(笑)楽しみ。
子どもが可愛くない という気持ち
さん
子どもが可愛いと思えないと悩んだことがない。
胎児はわたしの研究対象。
赤ちゃん時代は可愛いという気持ちよりも
無事に産み、育てる使命の達成の方が勝っていました。
母性とか一切なかった。
エコー写真を見ても「巨神兵」としか思わなかったし、
骨だけの写真みて助産師さんが「まあ♥かわいい大腿骨♥」
とか言ってくれるのを「プロってすげえ・・」と感心していました(笑)
育児をしながら
2歳くらいから急速にかわいいなあというのが
出てきた感じ。それまでは命を守るためにただもう必死でした。
今タイムマシーンに乗ったら・・
可愛いなって思うのかもしれません。
悩んでいる人には、
一生、可愛いと思えなくてもいいよって言いたい。
可愛い可愛いってなるのとは違う付き合い方もある。
子どもは、親に頼んで生まれたきたわけではないですよね。
だから、産むからには一人の人間を育てる責任はあります。
そのためにベストコンディションを
整えようという気持ちもありました。
例えば、保育園が近くにあること、
住む環境は子どもが育ちやすい環境を選択すること。
実は妊娠する前からここのところは気を付けていました。
だから・・
もしできるなら・・
子育ての経験はしてみたいって思ってたんだと思う。
妊婦が電車を譲ってもらうこと
さん
通勤時間に席を譲ってくれるって当たり前じゃない。
ありがたいこと。
妊娠中に電車で席を譲ってもらう時、
わたしは必ずお礼のお手紙と簡単なもの、飴などを用意していました。
いざ、お礼の手紙を渡すと、
サラリーマンの男性だと固まっちゃったり。
女性だと、受け取り上手な方が多かったり。
(一人すごいダンディーな受け取り方してくれた男性がいて惚れましたww)
そんなコミュニケーションも楽しかったです。
手紙には
「優しいあなたに感謝。
あなたの人生に多くの幸せが訪れますように」
って書いていました。
平日の通勤疲れに構わず
譲ってくれる。
人を思う気持ちって
本当にありがたいって、その都度思っていました。
ありがとうっていう気持ちを形にすれば、
人を思う気持ちが循環するんじゃないかな?という
願いも込めて飴と手紙を配る変な人になっていました(笑)
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編集者より一言
えいみーさんとはツイッターで知り合いました。
独自の感性ツイートが面白く、
お産の話も笑いながら聞かせてもらいました。
そして・・、
命に対する真剣な態度に
感動しました。
可愛いと思えなかった、
母性は一切なかった、
と言い切るけれど、
妊娠する前から
子育てに良い環境を選んだり、
お産の時は死ぬことも想定して向かったり。
めちゃくちゃ、命に対して真摯。
と同時に、かわいいと思えなくて苦しいんでいる方の
肩の力もぬけるのではないでしょうか。
人それぞれのお産があるように、
家族の形やそれぞれの在り方、愛情の表し方にも、
正しい間違っているなんて、ないですよね。
素敵なお話を聞かせいていただき、
ありがとうございました。
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