・忘れない子の話。
・DVに気がついて、「これはおかしい」から始まった新しい人生。
・子どもが欲しいのに、お母さんになれない人に、伝えたい。
36歳第1子(長男/子ども1人)病院出産
徳島県 ひよこまめさん(健康美容関係)
忘れない子の話
結婚は2回目。
1回目の結婚は、夫の DV がありました。
DVには、
子どもを作らせない、
でも、避妊具を着けない、
というのもありました。
なので、ピルを飲んで過ごしていました。
26歳から付き合いだして、
8年くらい、なんだかんだ離れられなくて。
なんとかいい形にならないかなあ、
とずっと耐えてきた時期に、妊娠発覚。
相手には「おろしてくれ」と言われました。
当時同棲中で、「産みたい」と言えば、
「別れる」って言われる。
結局、1人で育てる選択肢に向き合わずおろしてしまいました。
その時はそれ以外考えられなくて、、。
住まいや仕事、生活の基盤がなくなることへの恐怖で、
離れられなかったんだと思います。
流石に悪いと思ったのか?当時の彼とその後入籍。
でも、子どもが欲しくなっても、結局向こうのスタンスは変わらず。
自分の本当の気持ちに気付くのに、
3年かかりました。
わたし自身も未熟だった、と思います。
人や相手に流されて
生きてきたのですよね。寂しい思いを紛らわしていました。
おろしたのは6月の前半。
その子のことを忘れたくなくて、
その年から梅干しを漬けることにしました。
毎年することで、
その子の供養になるかな、って。
それに、1回つけたら4回つけないと
いけないというジンクスがあるのも
聞いたので、忘れないでつけられるかな、って。
その間に離婚、再婚をしました。
5年目、梅干しをつけようかな、という時期に、つわり。
勝手なんだけど、、わたしの幸せを願ってくれているのかな、
許してもらえたのかなって思いました。
以前の人生、新しい人生
新しい人生は全部、
自分で選んで進んでいます。
やりたくない、もやもやする事ってありますよね。
でも気持ちを圧し殺して、やる、それが当たり前。
それをしない方がおかしい。そんな教育を受けてたんですよね。
今思えば、自分で選択していない人生でした。
やりたいことがあっても、
前の夫は束縛がすごくて、叶わず。
今の夫は「やりたいことやろうよ」って言ってくれます。
早く結婚したいって言えば、「じゃあ結婚しよう。」
子どもが欲しいと言えば、即妊娠!
前半の人生は自分で自分を束縛しまくっていて、
考えるとか、
意見する以前の状態でした。
とはいえ、後悔もしていません。
そうだったから、今があるんだと思うんです。
本当はお母さんになりたいのに、なれない人に伝えたい
この話をするのは、
今そういう状況で悩んでいる人の役に立って欲しい、
と思ったから。
わたしは限界が来て
やっと自分が出せるようになったんですよね。
前の生活はテレビもだめ、お友達と遊びに行くのもダメ。
それが変わったきっかけは、
米津玄師さんの歌、「花火」を偶然職場で聞いて、
そこから何年ぶりかにはまり込みました。
米津さんの歌詞は
マイナスの事をプラスにしようっていう
内容が多くて、とても共感できました。
ごっつい響いた!!
そこから、冷静になってきた。
わたしはこれが好きだった、
やっぱりおかしいって気が付くきっかけになりました。
気がついたら、
耐えられなくなって、財布だけ持って逃げ出したんです。
弁護士を立てて、
最低限の家財道具だけ運び出し、
DV 保護の制度を使って
保護してもらいました。
地元に戻ってからも、
DVから保護する窓口を探して、
そこでいろんなことを教えてもらいました。
今でこそ、
トイレに『DVカード』が置いてあるけれど、
昔はなかったんですよね。
ただ、今、当時を振り返ってみても
気づかなかったかもしれないな、とも思います。
親も友達も、「おかしいよ、」って
説得してくれる人がいたけれど、
その時は気づけなかった。
DV にハマる女性は責任感が強くて、
面倒見が良くて、いい人が陥りやすいんです。
相手は
どうやって愛情を表現したらいいのかわからず、
自分だけを見ている状況にならないと、
不安になっちゃうことが多い。
その関係の中で
なにかあっても、
次は分かってくれるに違いない、
わたしがいてあげなくちゃ、って思うように
なるんですよね。
当時の職場仲間は仕事っぷりから
わたし個人を認めてくれていたので、そこは息抜きできる場所。
でも職場から一歩でたら、、わけわからん世界で。
音楽を聴いて、
自分らしい、
わたしらしいこと、
わたしがどうしたいかに
気がつくことができました。
そのチャンスすら逃している人がいるなら、
必ずしも今の状況が全てではないよ、って伝えたい。
わたしみたいに、本当はお母さんになりたいのに、
なれない人もいるかもしれない。
そんな方に届けたいって思います。
今は自分の生き方を変えたことでめちゃくちゃ幸せになれた!
以前よりも各市町村も助けてくれますし、
飛び出した時
今の環境が失われる、金銭的な部分の不安、、色々あります。
でも、じゃあそのままでいいかって、
それは違うんですよね。
ごっついタイミングで出産
そんな中息子くんが生まれた。
本当にごっついタイミングで生まれた。
別れてから来た、
次の生理は立ち上がれないくらい痛くって!
卵巣嚢腫でした。
チョコレート嚢腫ともいって、
1.2 mm 位の卵巣が
60 mm まで大きくなっていた。
実家へ戻った後も働けないくらい痛い!
お医者さんとは
手術をして子宮をとるかどうか、、という話もしましたが、
当時付き合っていた今の夫に、
「今すぐ子どもが欲しいんだけど、付き合ってくれますか。」
と相談しました。
妊娠中に生理が止まると、腫れがひくんだそうです。
そこから、即妊娠。
おかげさまで卵巣嚢腫も治り、
めちゃくちゃすごいタイミングで
夫も息子もきてくれました。
過去を封印しなくて良い。
その経験があるから、
話ができる。
今は、起きることは
全部自分の内側からなんだって、思ってます。
産後の気持ち
天使や~!!!
わたしの全部を守ってくれる、叶えてくれる。
わたしより先が見えているし、
息子はさきが良くなる方にしか
動いていない!
感謝しかない存在です。
自分に子どもがいる生活、
諦めてました。
そこから考えると、今は夢のようです。
今が一番やりたいことをやれています。
息子くんの誕生は、わたしの誕生でもあった。
わたしは大器晩成型やって思っていたから、
今から好きなことをやって、
やってやっていくよ!
当時の自分にかける言葉
自分のことを自分で好きって
言ってあげられなくて、ごめん。
今は言える。めっちゃ好き!!
その時はずっと孤独だったよね、って
ぎゅーってしてあげたい。
かわいそうだったねって。
産んだ瞬間の自分には、
幸せが待ってるよ!
いらっしゃい!!
編集者より一言
100人のお産プロジェクトは、
出産と子育ての話を通して、いろんな女性の人生を肯定したい、
と思ってやっています。
出産と子育てって、自分自身の在り方がすごく問われるし、
それまでの生き方が
出てくる。
それは、
いい悪いでカタがつくわけではない話。
生きれていれば
嬉しいことも悲しいことも
楽しいことも苦しいこともある、
辛い苦しいことが、
見方を変えればギフトになることがある。
ひよこまめさんのお話しも、そんな素敵なお話しでした。
聴かせていただき、ありがとうございます!
もし、今、人知れず悩んでいたり、
おかしのかな?でも我慢しなきゃ、、というような状況下にある方が
いたら、こんな風に幸せな人生をつかんだ人もいる、って、
届いたら嬉しいです!
ひよこまめさん、ありがとうございました!
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