出産体験談№61 快感瞑想出産

助産院出産
この記事の見どころ

・女に生まれて損をしたと思っていたら、エクスタシー出産を体験!
 価値観がひっくり返った。
・心の底から幸せを求めたことが幸せなお産につながった。
・子どもが超エリートに育った理由。
・自然出産のドキュメンタリー映画を撮る理由。

26歳第1子(長男/子ども2人)助産院出産
28歳第2子(長女/子ども2人) 緊急帝王切開
茨城県 飯田祥子さん(自然出産のドキュメンタリー映画監督・女性器研究所所長等)

※祥子さんの仕事の詳細は末尾に記載しています。

赤ちゃんが出来た!その時の気持ちは?

祥子さん
祥子さん

出産への恐怖感、特に会陰切開の恐ろしさでいっぱいでした。

わたしの人生は苦しみの人生でした。
家庭内での虐待に始まり、
4歳くらいに性的虐待を受け、
高校生でレイプに。
中絶も体験しています。
女に生まれて損した、
出産なんて絶対嫌、と思っていました。
それは友人達の
「会陰切開、陣痛促進剤の強烈な痛みで苦しんだ」という
嘆きを聞いていたからでした。


お産のイメージ

祥子さん
祥子さん

そんなお産はしたくない。
違うお産はないの?

図書館で本を読んだり調べまくりました。

『経験豊富な助産師さん取り上げてもらうと
会陰を保護してくれるので裂けない』
と知り、
助産院で産むことに決めました。

助産院の毎回の健診では
尿道、会陰、肛門の骨盤底筋の運動を
教えてもらったり
産後のケアも学べる
有意義な時間
でした。

ふだんから会陰やお腹周りのオイルマッサージ、
膣周りのケアしていたので、
結果!伸びが良く裂けずにすみました。

アロマセラピストとして
自分のお腹周りをケアしていたおかげで
妊娠線もできませんでした。

お産のリアル第1子 エクスタシー出産 

祥子さん
祥子さん

助産師さん、
スタッフの皆さんに
優しく大切にされたおかげで、
幸せに満ちた素晴らしい出産でした。

最初から快感出産だったかというと、、
陣痛は苦しかったし
体力もない、
なんとか助産院でのお産まで来たけれど、
恐怖がずっとありました。

、、けれども!

最後の30分は 最高の時間でした。

まるきり瞑想状態、エクスタシーの極み。
周りはピカピカキラキラして
光って見えて、
時が止まったようでした。

本当に極限状態だった。

痛みと恐怖で
体が縮こまっていたのが
なんでそんなに急にリラックスして
そんなモードになったのか?

一つにはその場から
母親がいなくなったことが
大きかった。
母との関係は色々あったので
自分の中で母がいる状態に
安心できなかったんだと思う。

心も体も開けない状態だったのが、
リラックスした。
潮の満ち引きも関係していたかなあ。

あとは、大便したくて
トイレに入ってすっきりしたところ、
そこから一気に静かなマインドになって
快感出産!となりました

出産後の感想

祥子さん
祥子さん

自分が誇らしかった。

生まれてきた目的を果たした。

お産のリアル第2子 最悪なお産だったけど・・

祥子さん
祥子さん

2人目の娘の時は
卵巣嚢腫捻転※が起きました。

実は1番目の時も
片方の卵巣が腫れていました。

2番目の時も腫れていましたが
まぁ今回も大丈夫でしょうと
助産院でのお産を希望していましたが、
38週、激痛が襲います!!

そのまま救急車、
緊急オペ 。
「38週だから
赤ちゃんを緊急帝王切開で取り出そう」、
となりました。

この帝王切開の印象は・・
本当に最悪。

だけどそのぶん、
いっぱい、いっぱいハグしたり、
愛情をかけて
娘を育ててきました。
とにかく娘が可愛くてしょうがなかった。
結果、凄くいい子に育ってくれました。

娘に言われて
とても嬉しかった言葉があります。
「ママに溺愛されて幸せだったから
わたしも娘を溺愛するんだ」
という言葉。

これが本当に嬉しかった。

娘は今、
「赤ちゃんが大好きだから助産師になる」
と、助産師を目指して、医療大学で学んでいます。

卵巣嚢腫捻転 らんそうのうしゅねんてん
卵巣嚢腫は卵巣が腫れた状態ですが、痛みはなく、
ある程度大きくなるまでは無自覚の為、気が付くことも稀です。
捻転は、嚢腫がねじれた状態。ねじれると激痛となり、
救急車で運ばれることもすくなくありません。

子どもとのかかわりで自分を癒してきた

祥子さん
祥子さん

実は、、子どもを愛せなくって、
虐待のようなこともありました。

でも、
自分のPTSDの治療や

専門家のところに通ったり
子どもを育てながら
自分を癒して成長させたことが、

今の仕事につながってきた感じです。

それまでは、
自分の記憶を捻じ曲げて、
気持ちを押し殺して
生きてきました。

だけど子ども達はガス抜き上手なんです。
嫌なことは嫌というし、
苦しいことは苦しいと言ってくれる。

お母さんやめてよ、ということは
ちゃんと言う

それがすごく良かった。

お兄ちゃんからは
「お母さんのことを尊敬しているよ。
やってることがすごくかっこいいよね
」と
言われました。

それも、すごく嬉しかった。

うちの子達は2人とも
なんでだかわからないけど
自分に自信があって、本番に強い。

2人ともIQがめちゃくちゃ高く、
塾にもいかずに県で一番いい学校へ進学しました。
1つには自尊心を持っている。
自分の意志で生まれてきたことが
関係してるのかな、と、感じています。

当時の自分にかける言葉

祥子さん
祥子さん

頑張ったね。
これからも大丈夫だよ。

産んだ後も不安だらけだったけど、
いろんなことが重なって、
今のわたしができている。

ハスの花のように泥の中から綺麗な花が咲いた、
そんな感覚で今、います。

お産は悲惨、というイメージからもっといいお産をしたいと探した理由はなに?

祥子さん
祥子さん

それまでの人生が不幸だったからこそ、
これ以上の不幸は嫌!と思ったことが
大きな原動力でした。

お産について、知らない、という話が
多いんだけど、
知らずにいられるというのは
ある意味幸せな人なんじゃないかな。

わたしはこれ以上辛いことを
自分に体験させたくない、って
心の奥底で幸せになりたいと思っていたから、
なんとか幸せなお産を見つけたんですよね。

自分でやるしかなかった。

ともかく苦し紛れに、
藁をも掴んだ感じ。

逆にわたしからすると、
なんで世の中の女性達は 
今の病院出産というシステムを
疑問に思わないのかが、不思議。

家を買う前にはハウスメーカーのことを、
車のこと買う前には、車のことを調べるよね?

なんでお産のことは
事前に調べないんだろう?

ちょっと調べてみると
いろいろわかることがいっぱいありますよね。

それから、
何で嫌だと感じることを口にしないんだろう?

口にすることで変わるかもしれないよね?

実際、婦人科の病気で通院していましたが、
膣のなかにいれる機械などに、
恐怖感と緊張を感じて不快でした。
「なんとかなりませんか?」
って聞いたら、小さい器具に交換してくれたことも
ありました。

自然出産のドキュメンタリー映画を作成する理由

あやぱん
あやぱん

祥子さんは映画監督として
自然出産の様子を映像に収めています。
カメラは得意で
プロにも認められていたけれど、
動画撮影は初めて。
映画を撮りたいと思った、
その強い情熱ってどこにあるんでしょう?

祥子さん
祥子さん

初めて映画の「オーガズミックバース」※
を見た時、3つの感情が湧きました。

↓映画「オーガズミックバース」についてはこちらをご覧ください。

祥子さん
祥子さん

1つ目は、とても懐かしい。

自分が体験した 素晴らしい体験を
思い出しました。
その時の感覚を思い出して
一週間ずっと泣いていたくらい。

、、 だけど、
その場にいた30人ぐらいの女性達、
半数以上が、「こんなお産、知らない」
と言ったんですね。

祥子さん
祥子さん

2つ目は、
出産で最高な快感、
最高な思い出 が体験できるなら、、
したくない?!という気持ち。

こんないい体験があるよ、
こんないい経験できるんだよ~。
苦しいお産を体験するぐらいなら
こんなお産を体験してみたら?
という気持ち。

祥子さん
祥子さん

最後の3つ目、
生まれてくる、
これから産む女たちの人に知らせたい。
娘にも伝えたい。

そんな強い思いが
わたしを動かしています。

女性たちには、
妊娠前、できれば10代のうちから
正しい情報を知ってもらい、
自分の体を大切にしてもらいたい。

自分の体を知り守ることで
素晴らしいお産の体験にもなるし、
生まれてくる赤ちゃんの幸せにつながる。


その後の育児、夫婦生活にも
いい影響をおよぼすと思っています。
全ての女性達が、
安心安全で大切にされる、
幸せお産ができます様に。


映画がその一助になったら嬉しいし、
全ての女性の幸せを心から祈っています。

飯田祥子さんてこんな方

女性器研究所所長
快感出産ドゥーラ/アラフィフ専門セックスカウンセラー
女性の性のお悩みの相談受付中
💌@naturalbirth_club

編集者より一言

祥子さんとは今年の1月、お産とは全く関係ない、
わたしが開いた読書会へ参加していただき、
そこからのご縁となりました。

聴けば、
お産の映画をご自身で撮られているとのこと、
「オーガズミックバース」の上映権も持たれているので、
上映会も頻繁に開催されて、
本当に幸せなお産を伝えたい、
女性の幸せを祈っている方というイメージでしたが
その背景を知ったのはこのインタビューを通してでした。

言葉の持つ説得力がすごい、と感じた
インタビュー時間でした。
祥子さんの映画には短編作品があり、
これからも撮影を続けていくそう。
引き続き、応援しています。

祥子さん、心の奥底から願った幸せと、
お産の話のシェア、
本当にありがとうございました。

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