出産体験談№26 命のありがたみを感じるお産

助産院出産

無事にお腹が大きくなったらやってみたかったマタニティフォト。
一つの体に二つの命。
妊娠中はかつてないほど、いろんな気持ちを味わいました。
ホルモンバランスの影響か涙を流す時間もあり、
自分の感情に向き合う日々。
お母さんになるってこういうことなのね。
感慨深い時間でした。
嬉しかったことも辛かったこともあったからこそ、
人の思いを理解できる人でありたいと思います!

右:初めての出産、不思議な気持ちで、赤ちゃんを見ていました。

左:息子の顔を初めて見てだっこしたとき 。臍の緒がまだついてて、 胎盤が出てくる前の写真。

この記事の見どころ

・流産は向き合うことでその人その人の学びがある。
・力を抜けば抜くほどお産が進んでいく!
・すべてを信頼するのが大事。

31歳(初めての妊娠→流産)
32歳第1子(長男/子ども1人)

病院出産 愛知県 岡崎真里さん(看護師・元ラジオパーソナリティーなど)

※インタヴュー末尾、真里さんのお仕事の紹介をしています。

赤ちゃんが出来た!その時の気持ちは?

第1子が生まれる前、流産をしました。

バースカフェという、

お産の想いをシェアする場所に参加したり、

自分で開いたり。

それらを通して、今は感謝に代わってます。

流産の体験をした人の気持ちを理解する人を増やして、

多くの人がいろんな体験を分かち合い、

情報や思いの共有をし、

心が繋がっていく社会にしていきたいと思っています。 

流産て、向き合うことで、特別な気づきが、

その人その人にあるはず。

その子が与えてくれるメッセージって本当に大事。

そして、、向き合ううちに、癒されていくんですよね。

その想いの根底には、

あの子の話をしたい。

あの子ありきでしたい。

あの子の思い出を大事にしたい。

そんな思いがあります。

聞いてくれる人がいるって本当に大事。

辛い話をしてはいけないという頭があるけれど、

この気持ちを手放すことで得ていくものがある。

わたしは1回目の流産の時に自分の心のケアをしました。

自分に流産が起きたことをすぐに受け入れることができず、

怒り、抑うつ、悲嘆、未来に対して悲観的になる、、

などの感情が当時は渦巻いていました。

そこでバリ島へ行くことに決めました。

昔行ったバリ島ですごく癒されたので、

流産を乗り越えようと思っているわたしはよく頑張っている。

頑張っている自分にご褒美をあげようって。

そこでもすごく癒されました。

2人目を授かった時は嬉しかったけど、

この妊娠がいつまで継続できるかの不安との闘いでした。

ありがたいことに、軽い貧血以外は大きなトラブルもなく、

毎回助産院での診察をクリアしていました。

安心できたのは産んでから。

流産した後の人って、

これ以上周りに迷惑をかけられない、

喜ばれたいという気持ちや、

悲しい話はしたくないという

思いやりを持っているように思います。

お産のイメージ

  • ラベンダーオイルを使いながら暗い雰囲気で
  • ヒーリングミュージックをかける(実際に使ったのはディズニーのオルゴールミュージック)
  • 信頼できる人の中で(実際は夫と助産師さん、助産師学生さんだけで)
  • 畳の上のフリースタイル分娩
  • 富士山を描く(※「実際のお産」の項目にて理由を書いています)
  • 穏やかに

全てその通りになりました。

お産に関わる人には、人間力が必要だと思っているのですが、

その時もすごくいい方に巡り合えました。

このお産のイメージになったのは、
どんなお産はいいかな?と、ネットサーフィンをしていて。
自然の形がいいと、たどり着きました。

お産のリアル

助産院について3時間で産まれました!めっちゃ安産!

一回しかお産を経験したことがないのですが、

私がお産を経験して感じたのは

力を抜けば抜くほどお産が進んでいく!

力の抜き方を、過去通っていたボディワークの経験から

陣痛本番の時に使えるようになっていたのも

安産に繋がったのかなと思います!

さて、話しは、妊娠がわかった時にさかのぼります。

妊娠を希望していたころ、

子宝で有名、

男の子がやってくるよ、

という話を聞いて、

愛知県の桃太郎神社に夫と行きました。

そのすぐ後に、男の子がやってきました!

ところがこの時、私はうつ状態に。。

借金をしていたり利子も増えていて・・

自殺も考えているような状態でした。

お腹の中の子と、妊娠は幸せの絶頂。

一方で 実生活でのメンタルはかなり 落ちていた状態。

本当に大変な時期でした。

そんな時期にも関わらず、

お産は全てスムーズでした。

ヨガにも通っていたので、

自分の体と向き合っていたこともあったと思います。

実は、生まれる直前にまた、桃太郎神社に行きました。

予定日を過ぎてしまって帝王切開になるかも・・

どうなるのかな、とハラハラしてて。

そこで、

もう一度赤ちゃんを授かった時と同じ桃太郎神社に行きました。

その瞬間ひらめいたこと。

ここに来れただけで嬉しい。

どうなるかわからないけれど、

ここまでこれたことが素晴らしいこと。

そして、鳥居をくぐった瞬間に頭に響いたのが、

「全てを信頼するのが大事だよ」

「子どもの決めようとしていることを自分のエゴで

何とかしようとしているよ」

ということでした。

自然と涙が流れてきました。

この子の人生そのものを受け入れる覚悟はできていなかったと

感じました。

ありがたい、ありがたい、って

手を合わせてきました。

ふと見ると

神社に妊娠したい人の絵馬がたくさんかかっていました。

その気持ちの全てが尊いな、って思いました。

わたしは普通に妊娠したけれど、

「産みたい」

「不妊治療を通してなんとか赤ちゃんを見たい」

いろんなケースがありますよね。

その想いは本当に尊いものだなあって感じました。

その次の日に陣痛が始まりました。

あまり気にせずに過ごしていたのですが、

その日に限って

夫がなぜか先にお風呂に入っていました。

いつものパターンと違う!

そしてそこから5分間隔で血が出てきた!

やばい!

助産院に電話をすると

「まだ大丈夫よ、初産だし」とのこと。

そのまま待機していると、

お通じが自然と始まりました。

(編集/お産が近づくと自然とお通じがよくなる話はよく聞きますね) 

30分後、

助産院に確認して向かうことに。

ついた時、

子宮口は7 CM。

ただ陣痛自体は微弱陣痛で

「もっと痛いんじゃないの」と思っていましたが・・

だんだんだんだん 強くなってきて

間にガクガクしたりすることもありました。

「陣痛の時に起きる子もいるんだよ」

と教えてもらいました。

陣痛中、富士山を書いたりもしました。

これはジンクスで富士山を書くと良い絵になる。

子宝を授ける絵になる。

というのを聞いたからです。

会陰を通る時、

頭で痛そうと考えていきむのを

抑え込んだ自分がいましたが・・

痛いけど、いきむ!ってしたら、、

ぽん!

と出てきました。

産まれてすぐの動画。体の上でぬぐってもらう。

産後の気持ち

無事で良かった。

私がお母さんになったんだ。

妊娠出産について私は直感に従っていたのですが、

本当に良い方に行きました。

当時のわたしにかける言葉

安心して身を任せたら大丈夫だよ。

妊娠していた時の自分に、「大丈夫だよ」を伝えたいです。

妊娠中って、同じ体に2つの命。

食べたもの、その時の心理状態は、

いつもお腹の赤ちゃんと一緒に味わっているからこそ、

この子が生まれてくる人生は希望に満ちたものに

してあげたいという思いが ありました。

一つ一つの行動にとても責任を感じていました。

わたしは子どもが生まれたら、保育園に預けるから!そうなると、

全責任を取れるのは妊娠中の時だけ。

実際産むと、夫が仕事で日中子どもと二人だけの生活、

精神的に一人で育てることは難しいと感じました。

だからこそ、妊娠中にゆっくりした時間が持てたことは

後々よかったなと思っています。

息子の成長への感謝をこめて
桃太郎神社へお参りして、
七五三記念に写真を撮りました。

真里さんてこんな方

看護師歴15年。大学病院での急性期医療の経験の中で、
自殺未遂の患者様との関わりをキッカケに
身体・心・命・魂の繋がりを感じる医学を探し求める。
人々の幸せな生き方、医療を探し始め、
自身の出産時は助産院での出産を経験する。
自分自身や赤ちゃんのありのままの命を受けとめ
この世に生み出す経験により、
女性として、医療を受ける立場としての大きな気づきや、
心の成長となり、自身のアイデンティティの確立に繋がる。

現在、働くママ看護師・女性・妻として、
人々が命の輝きを大切に、幸せに生きる生き方を模索している。
2019年ラジオパーソナリティの活動(1年3カ月)
2020年地域創生・社会貢献をテーマにした
MrsJapan2020年愛知大会で
特別賞eloquent2020(最も雄弁なミセス)を受賞
2021年3月メンタルヘルスケア、育児、女性としての幸せな生き方を
主軸にした内容のPodcastの配信開始。
『妊娠出産は当たり前にできることのようで、
そうでもない。
だからこそ、 当たり前の日常の中に
多くの気づきと感動がある。
日常生活の気づきなども話しています。』
https://anchor.fm/u5ca1u5d0eu771fu91cc

2021年5月幸せな医療、
メンタルヘルスケアのためのイベントナースサミット
2021にスピーカーとして出演予定。https://nurse-summit.net/

編集者より一言

真里さんの流産のお話し、、とても共感しました。
週数や期間は関係なくて、
お母さんになったその事実は、
きっとみんな忘れないんですよね。
そして、口に出していくことで
癒えていくのだと思います。

経験がある方にとって、
この話を聞くだけで癒されていく部分があるはず。

そして長男くんを産むときの話も、
とても素敵な気づきがいっぱいで!
本当にお産は100人いれば100通り。
受け取ることも人それぞれ。

真里さん、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!

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