出産体験談№25 奇想天外のお産、まさかの帝王切開!

帝王切開

妊娠中にとったエコー写真と。鼻と口の形がそのまんま。笑

右:産まれて2時間後。初めて病室に連れてきてもらったとき。
お腹の中で苦しんでいたとは思えないくらい、ずっと元気よく泣いていました。
左:入院中、病室での一枚。

この記事の見どころ

・死産の体験も、すべて宝物。
・赤ちゃんが知らせてくれた持病。
・わが身になって初めてわかる、母の偉大さ。

34歳第1子(死産/12周)
37歳第2子(長女/子ども1人)

病院出産※2021年1月、コロナ禍での出産
神奈川県 ひ―ちゃんのママさん

赤ちゃんが出来た!その時の気持ちは?

やっと来たーーー!!という感じ。

不妊治療を続け、体外受精1回目で、できました。

1回目で陽性反応が出た時は、嘘でしょう~~??

という感じでした。

実は・・結婚して2年後、

34歳の時に 第1子の赤ちゃんがいたのですが・・

12週で死産となってしまいました。

そこからは1、2年くらいトライして、

すぐできるものと思っていたらできず・・。

人工授精も何回かトライしましたが、なかなかできず。

そんな時に友達が体外受精をして

赤ちゃんを授かったと聞きました。

相談すると

「迷ってるならとっとと やっちゃいなよ、

時間がもったいないよ」と、言われ。

あの子がやったならうちもやってみよう!となりました。

したらあっさり陽性、となったので、

信じられないような気持ちでした。

前回死産となったのは、

染色体異常のためでした。

なので今回の妊娠も気が気じゃなくて・・

毎週のように病院へ行っていました。

やっと安心できたのは安定期。

この子はちゃんと産まれて来てくれる」と思うことができました。

お産のイメージ

痛いのは嫌だなあ!

無痛分娩がいいな、

綺麗な産院や美味しいご飯、そんなものをイメージしていましたが・・

選ぶことができず。

昔ながらの 病院となりました(笑)

というのも持病があって!

1型糖尿病というものです。

わかったのは、1回目の妊娠の時でした。

その時は私が希望するようなお産ができる、
近くのとても綺麗な産院に通っていました。
しかし、妊娠初期の血液検査で血糖値が異常に高くて、
近くの総合病院に転院させられました。

妊娠糖尿病か?となったのですが、

妊娠が継続しなくなった後も血糖値が通常の値に戻らなかったため、
1型糖尿病と診断されました。

それからはその病院の代謝内分泌内科に通うようになりました。

今回、里帰り出産が希望でした。
が、実家の近くで、
持病の1型糖尿病を持ったまま診てもらえる病院と言うと、
隣の区の総合病院一つしかなく。

さらに、34週から入院が必要と言われてしまい。

時期的に、クリスマス・お正月、全て病院で過ごすことに~~

ならば里帰り出産はやめよう、となりました。

1型糖尿病で通っている病院の産婦人科に確認したところ、

こちらの病院は普通の妊婦さんと同様に

産気づいたら入院とのことだったので、

選ぶ余地もなく、

総合病院での出産となりました。

持病のあるお産がこんなに難しい、

ということが身に染みました。

お産のリアル

夜中に破水から始まりました。

すごい勢いで破水して!

明け方、車で病院へ向かい、そのまま入院となりました。

コロナ禍で、夫は門前払い。

私も抗原検査をしてから受け入れとなるため、

まず コロナが陽性か陰性かわかるまで待機。

その間もドバドバ破水していて。

大丈夫??

という感じでしたけど・・

病院だったので!何とかなりました。

その後、分娩室に通されました。

が、、

そこは34歳の時に死産した時、

手術をした同じ部屋で。

妙に感慨深いものがありました。

その時は、親も夫もいたのになぁ・・。と。

陣痛は5分から3分間隔になっていたものの

子宮口は1.5 CM しかあいておらず。

陣痛の度に心拍が若干下がっていて、

「臍の緒が首に巻きついているかもねーでも問題ないわよ」

と助産師さんに言われました。

しかし、昼食後、一度だけ心拍が90くらいに下がりました。

心拍はすぐに回復したのですが

酸素マスクをつけて、息をゆっくり大きく吸わされました。

そしてこれから先に

さらに強くなる陣痛に赤ちゃんが耐えられないかもしれない、

元気なうちに帝王切開しましょう!という、

思ってもいない展開!!

帝王切開に決まってから2時間くらいで手術室へ!

その間に夫も 病院に呼び出され別室で待機。

麻酔をして、やっとこの痛みから解放される~~!

ってなりました。

痛みは麻酔後、すぐ治りました!

とはいえ、、

次も帝王切開となるので、

産む時の痛みも味わいたかったな・・という心残りを後から感じました。

手術室を出たところで待機していた夫と面会して

夫は赤ちゃんの顔を見ることができないまま退散となりました。

それが少しかわいそうだったかな・・

せめて赤ちゃんの顔を見せてあげたかった。

夫は1週間後の退院の時に初対面となりました。

テレビ電話はしてはいましたけどね!

産後の気持ち

手術中は、赤ちゃんの泣き声は聞こえるけれど、

どうなっているかわからない状態。

赤ちゃんが体をきれいにしてもらっている時間が
すごーーーく長く感じられました。

5分くらいだったけど!

ちゃんと産まれたかな?

五体満足かな?

そんなことを考えていました。

もうすぐ赤ちゃん来ますよ」と言われて

先生がメガネをかけてくれました。(目が悪いんです!)

初めて赤ちゃんを見た時は・・

ガッツ石松だーーーってなりました!!

産まれる前の超音波検査で、

正面から赤ちゃんの顔が見えたのですが

その時に見たエコー画像とまるっきり一緒!!

「めっちゃ不細工じゃないですか~~」と、
その時先生に言っていたんですが(笑)

先生は
「羊水の中なので赤ちゃんの顔はむくむんですよ。みんなこんなものですよ~~」

とおっしゃってました。

今回はその言葉は口にせず「可愛い♡」って

看護師さんが赤ちゃんの手を出して

私の人差し指を握らせてくれて。

その時のお手てが、

青白くて・・

まだ赤黒くて。

冷たい手で指をぎゅっと握ってくれたのが、

ものすごく印象的でした。

その後は術後の処置があったので

赤ちゃんと少し離れる時間があって。

2時間後に一緒に過ごしました。

帝王切開後は本当に動けなくって!!

ベッドの上でひたすら寝たきりで過ごすように言われました。

母子同室ではなく 初日は数時間一緒にいられる感じでした。

横に連れて来られて、ぴょこんといる感じ。

初乳もあげることができました

あげている時に看護師さんに「初乳出てるね、出てるね」って言われて、、

びっくりしました。

動物みたい(笑)

赤ちゃんも、とっっても可愛かったです。

当時のわたしにかける言葉

この先もずっと頑張れーー!!

こんな大変だとは思っていなかった!

産まれる前は幸せしかないと思っていたら・・

逆に一か月ぐらい不幸せだったかも、、と思うような気持ちに・・!!

自殺する人、育児放棄したくなる気持ちが分かる。。

その分かるという気持ちに、

またびっくりして!!

マタニティーブルーや産後うつのようなものだったのかな。。

最初の1か月は想像と違った~ってなっていましたが、

今は表情も豊かになってきて、

成長が見られて、

100%可愛いって思えるようになりました。

新生児の期間は特別だったので、

もっともっと楽しい時間にすれば良かったなぁ、

という思いもある。

母の偉大さ・・我が身になって初めて、

わかりました!

産んでみて初めて知る大変さでした。

私の周りは既に何人も子どもを産んでいる友達が多いのですが・・

こんな大変なことみんな通ってきてるんだ・・!!

改めてママの凄さがわかりました。

妊娠中に、ここに今背中があるな〜とよくお腹をさすっていました。
産まれてきてからのこの小さな背中の形もお腹にいるときと全く一緒でした!

1人目のお子さんについて、伺いました

第2子が産まれた今、
お空の子への未練や悲しみはほとんどありません。

死産した当初から、
この子はきっと私に病気を知らせてくれたんだ、
と思っていました。


辛いからそう思い込もうとしていたのかもしれませんが•••。
なんで自分だけ、と思ったし、
友達の妊娠報告も素直に喜べなかったし。
また妊娠すれば忘れられる!と思って
当時は早くまた妊娠したくて仕方なかったです。

うちに神棚があるのですが、
その子の遺灰を小さな瓶にいれて
ずっと祀っていました。

2回目の妊娠する年の年初め、
なぜか、この瓶そろそろしまお〜と思って、
神棚から下ろしたんです。

そしたらその年の5月に陽性判定をもらうことができました。

目に見えない力?みたいなものを感じました。
お空の子のことを

私が克服できたのを神様が確認して
第2子を授からせてくれたのかな?


あと、お空の子のときの妊娠のときは、
妊娠がわかったときからなんかずっと不安で。
ですが不思議なことに、
第2子の妊娠が分かったときは、
最初から、この子は大丈夫な気がする!と思いました。
もちろん前回のことがあるので、
確信に変わるのは胎動を感じはじめたあたりになりますが。

母の勘って、本当にあるのかもしれません。


お空の子はたぶん男の子だったので、
今でもたまに、
本当はお兄ちゃんがいたのかもしれなかったのか〜と思いますが、

その子が産まれていたら、

第2子を妊娠するまでの約2年間の楽しかった思い出はなかったわけで。

そう思うと、今の幸せを大事にしようと改めて感じます。

男の子と分かったのは、死産したときに手のひらサイズですが、
赤ちゃん無傷で産まれてきて。
で、それらしきものがついてたんです笑

まだ小さすぎて、
助産師さんも
「男の子って断定はできないけど、
たぶん男の子だね」って。
小さくても指もちゃんと5本ずつあって目や鼻もあって。
宇宙人みたいだけど、しっかり人間でした。

編集者より一言

まだまだ生れたばかり♡
ほやほやの状態で参加してくれたひーちゃんのママさん。
死産を超えてのお産、本当にお疲れさまでした。
そしておめでとうございます。

産前産後うつは、ホルモンバランスの乱れが原因。
また、子宮には、感情がたまるとも聞きます。
気持ちを我慢したり、自分よりも他人を優先したりしていると、
子宮に未消化な感情がたまり、
出産という大きなデトックスを通して浄化するんだそう。

しんどいですが、たまりつづけるよりも
リセットするために起きているという考え方も。
人の身体、子育て、本当に奥深い。

貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

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