出産体験談№.32　母になるお産

病院出産
2021.05.22

3日がかりで産まれてきてくれた長男。長時間の微弱陣痛、大量出血で、心身ともにボロボロに。産まれてきてくれたことは、とても嬉しいのに、体調がなかなか回復せず、情緒不安定。それでも、最初に母にしてくれたのは長男。この世に、これほどまでに愛おしい感情があることを知ることができたのは、彼の存在のおかげ。

29歳　初産（長男/子ども2人）病院出産
33歳　第2子（長女/子ども2人）病院出産
神奈川県　五十嵐美保さん（カラーセラピーや誕生花セラピーなどやっています）

※美保さんのお仕事内容の詳細は記事の末尾に紹介しています

娘が生まれた日の夜、
幸せで満ち満ちていた。
はじめて長男と離れることは、
とても淋しかったけど、
彼を気遣ってくれる両親、
義両親に感謝。
娘が
産まれてきてくれたことで、
最大限の「愛おしい」は2倍にふくれあがった。

赤ちゃんが出来た！その時の気持ちは？

元々、子宮内膜症気味だったり、
婦人科系にちょっとした不調も多く、
子どもは産めないかもなあと
思っていた。

夫に伝えると
子どものために
結婚するわけじゃないよ、
と言われほっとしました。

結婚から2カ月、
急に体調が悪くなり、病院に行ったら・・

何とおめでた！！

驚いた！！ 嘘でしょう！！って。

もちろん嬉しいんだけれども、
驚きすぎて表現しきれない・・！！

病院のすぐ後に
夫に報告をすると・・さっぱりした反応。

後で聞いたら
実感が湧かなすぎて
リアクションができなかったそう（笑）

しばらくしてから、
父親としての自覚を持たなきゃ、
と、気合が入ったみたい。

２人目の時は
４つ違いで子どもが欲しいな、
そろそろどうかな、と思っていたら・・

すぐできた！！

夫は「すごい！！」と大喜び。

慣れたんですかね（笑）
反応がちゃんとありました。

仕事をしていたので
妊婦生活は忙しくしていました。

仕事の内容は、
妊婦にはなかなか厳しい環境。

そんな時、先輩の女性社員に

「仕事の代わりは何とかなるけれど赤ちゃんにとって
あなたの代わりはいないんだよ。
何かあったら
みんなが悲しむんだよ」

と、気遣ってもらい‥すごく嬉しかった。

周りで妊娠する人がいたら伝えたいなと思っている、大切にしてる言葉です。

お産のイメージは？

当たり前に病院で産むもの。

自分にはその選択肢しかないと

思っていた（特に2人目は絶対）。

お産のリアル

微弱陣痛からのスタート。

妊婦検診の日で、子宮口７CM 開いているよ、と言われたものの、、

自分では何も感じていない。

即入院して、1日目はそのままいて

2日目、陣痛促進剤を入れるも全く効かず。

微弱陣痛のまま
分娩室に最初から入っている感じ。

ずっと待機しているものの・・
「子宮収縮が弱いからまだまだだね」、
と言われ・・
わたしがダメだからお産がすすまないんだなあと感じていました。

分娩台降りる時には
少し涙を流していました。

なんかすいません・・。
と、周りに申し訳ない気持ちに。

次の日、気力十分になった！！

出産お守りの水天宮のお守りを
飲んで（秘符：食べるお守り）

３日目の分娩台！！

もう絶対、この日に産んでやる！！

破水をさせると一気にいろんなものが
出てきそうという感覚に！！

痛みというよりは破裂しそう！！

「子宮口全開になるまで待っていてね」という返事にえーってなりながら・・

産まれた！！

胎内記憶の話になるのですが

「出よう出ようと思っても、全然出られなかったんだよ。急に穴が開いて出れたんだよね」

と息子が話すことがあります。

お産の時と一致していて
驚きました。

この後、出血多量になって、
寒くて電気毛布をかけてもらいました。

少し意識が朦朧としました。

2リットル近い出血があったようです。

点滴がなかなか終わらず、
ずっと分娩室にいた感じ。

ただ、カンガルーケアをして

「可愛いな、あったかいなあ」

と感じたことは覚えている。

 嬉しいって一言では
言い表せない気持ち。

産まれた翌日は夜中、輸血していた感じ。

この輸血が結構辛くて！！

ホルモンバランスも崩れちゃって、

「もう育てるのは無理かもしれない・・後のことはよろしくお願いします」そんな気持ちに。

輸血をするときって同意書を書くのですが、怖いことが色々書いてある。

ナーバスな気持ちになってしまったのかも。

次の日、お見舞いに来た母の前で
泣きました。

それまでは、
母の前で泣くことは
いけないことだと思っていました。

「泣いてもしょうがないでしょう」と
言われてしまう気がしていて。

だけどこの時は、

「今まで張り詰めていたものが
切れたんだよ。大丈夫だよ」
と言われて少しすっきりしました。

退院してからは実家で過ごしました。

産後が厳しくて。

赤ちゃんのお風呂は
全部母がやってくれました。

結婚するまで、
家族ずっと一緒に暮らしていて、
とても仲が良かったので、
離れて暮らしていることにどこか寂しい気持ちがあったんですね・・

なので、なんだかんだ半年くらいお世話になりました。

3人で生活しないと駄目だ！

いい加減帰ろう！！

という気持ちになって、帰宅。

今にして思えば・・親になりきれていなかったんだと思う。

２人目を産む時は
完全に意識が親になっていました。

この時は大量出血の恐れがあるので、
病院のスタッフがいっぱいいる時の
計画分娩。

この日に生まれるよって
言えたから、
それはすごく良かった。

大袈裟だけど
もしかしたら死ぬかもしれない、

ちらっと遺言のようなものを
書こうかしらとも思ったけれど・・

いや、絶対、帰ってくる。
わたしが守りますから！！
育てますから！！
という気持ちになった。

前回はもうだめかもしれない、
なんて弱気になっていたけれど、

この時には
ちゃんと親になっていた。

長男のときは、
全く効かなかった促進剤の効果てきめん！！

開始から2時間足らずで産まれた。

最後、だんだんいきみたい感じになって、
吐いてー吐いてーと言われて・・

吐くことに集中しすぎたのか、
今度は赤ちゃんに酸素がいってない！
と言われ、
息を吸うことに集中することに・・！！

そして、にゅるっと出てきた。

最初、泣き声が聞こえなくて、心配になっていたら・・泣き声が聞こえて・・
やっと、産まれたーーって安心しました。

今回のお産は、気力が満ち満ちている感じ。

前回は死んじゃうかも・・という産後だったけれど

全然違う！！

当日の夜には歩いて授乳もできました。

ガラス越しに赤ちゃんを見て、

「可愛いね～」、

「すごい幸せな日だな。」って
思った。

人生で一番嬉しかった日、
それはこの子が生まれた日。

このことを娘にも
繰り返し伝えています。

お兄ちゃんは、自分の日はそうでもないんだと感じたかもしれないと思って、

お兄ちゃんがいたからこそ、
この日を喜んだんだよ。

お兄ちゃんがいて、
その妹が生まれたから、
とっても嬉しかったんだよ、
と伝えました。

父が

「自分の人生の中で、美保が生まれた日が一番最高の日だよ」

と言ってくれたこと、
それがお守りのような言葉として
わたしの中にある。

だからこそ 子どもにもそのことをどうしても伝えたかったんですね。

愛されている実感が一番、
子どものお守りになる。

当時のわたしにかける言葉

よくやったね

よかったね

今いい感じだよ

あの２人を見ていたら、
それしかない！！

人として尊重して、育てている。

子ども達が生まれてくれてから
自分の人生がものすごい喜びのあるものになりました。

美保さんはアドラー心理学も学ばれいます。
どうして勉強したの？？

叱らない子育てが流行った時期。

それって本当はどういうこと？

色々と調べて、
勇気づけの講座（アドラー心理学）を見て、
これだーって受けました。

そこでわかったことは
わたしは子どもを
信頼してるって事。

それは自分の親がわたしのことを
信頼してくれていたから。

講座で学んだことは、
自然とできていることが割と多くて。

土台ができている、
それは親に感謝だなあって
思っています。

息子も娘もかけがえのない存在。
2人が私を母にしてくれた。

五十嵐美保さんてこんな方

基本、専業主婦、時々、
カラーセラピーと誕生花のセラピスト。
星形のかわいいカラーボトルを選んで
心を読み解く、CLカラーセラピーと、
誕生日から、その方の気質、得意なこと、
伸び代、隠れた自分、魂の衝動を
読み解きます。
数秘をお花で表現する、
心癒され、目にも嬉しいセラピーです。
そして、ひっそり？コーチングもできます。　
日常の気付きを
マイペースで書いているブログ
「わたし」のおもい
セラピーのお申し込みなど
ブログからどうぞ。

編集者より一言

もともと友人の美保さん、
子どもを信頼しているのが
とてもよく伝わってきて、
かっこいい。
そんな美保さんが、
一人目のときは親になりきれていなくて、
経験を通して親になったんだということ、
また、子育ての価値観は
親からのギフトで受けて継いでいる部分が
あること、、、
面白いなぁって聞きました。
親から愛されている実感が
子どもにとって一番のお守りという話に、
目いっぱい共感！
美保さん、
貴重なお話をありがとうございました♫

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