出産体験談№64 無痛分娩で宇宙とつながりを感じたお産

無痛分娩

マタニティペイントはインドのオーガニックの野菜でつくる絵の具やさいいろ(なんと食べても大丈夫!)で描いていもらいました。この絵の具を作られている方がマタニティーペイントのモデルを募集していたのでしていただきました。妊娠中は妊娠性の掻痒症(そうようしょう)が発症していて、肌がすごく敏感だったのですが、こちらの絵の具で発疹等は出ず、安心してペイントしていただくことができました。一般の絵の具だったら躊躇したかもしれません。

この記事の見どころ

・過呼吸発作を乗り越えてのお産。
・わたしのベストを選んで、頼んで、ゆだねたことで主体的なお産ができた。
・宇宙との一体感を味わうお産。
・手放すってこういうこと!

27歳第1子(長男/子ども2人)
病院出産
34歳第2子(次男/子ども2人)
無痛分娩
埼玉県 ゆかちんさん

赤ちゃんが出来た!その時の気持ちは?

ゆかちん<br>さん
ゆかちん
さん

トラウマになった1人目のお産、
7年経て、もう一度産んでみようとなりました。

1人目のお産が本当に辛くて、、
妊娠中は、
責任感が強いので、
ちゃんと育てられるのかな、
という不安がベース。
お産は本陣痛が来てから
29時間の長丁場でした。

産後、ストレスが重なって原因不明の腹痛に。
あまりの痛みで
救急搬送されたのですが、
病気があるわけではなく
育児ストレスによる反応、
という診断でした。

そこから過呼吸を
発症するようになりました。
お腹の痛みが強くなると
過呼吸が起きてしまい
すんごくしんどくなってしまうですね。

2人目なんて考えられない、
というところからの始まり。

ゆかちん<br>さん
ゆかちん
さん

7年あけて、、
ようやく産めるかもしれない、
という気持ちに。

それはカウンセラーの勉強をして、
自分の心と向き合い
自分を新たに捉え直すということを
おこなって、
自分がストレスを抱えていた原因が
わかったから!

わかったことで
行動を変えることができました。
すると過呼吸発作も治って、
お腹も痛くなくなって、
お産への恐怖も
前に比べて軽くなりました。

元々、精神科の看護師をやっていました。
不安障害、パニック障害、うつ、
彼らを見ていて
感じることは
頑張りすぎてしまうこと。

わたし、できません、て、
言えない。

人を頼ることが苦手な人、
それが出来なくて
自分の気持ちや
声を聞くということができない。

でも、
できないということを認めることを通して、
自己受容が
できるように
なりました。

1人目の育児は
このできないということを
認めることを
体験させてもらったように思います。

とは言え、
まだまだ不安と期待が入り混じった状態。

不安は、お産への不安。
自然分娩を希望していたのですが、
陣痛が胃の痛みを連想させて
過呼吸発作に
つながってしまうのではと怖く、
無痛分娩を選びました。
選んだ後も葛藤はあったんですが。

期待というのは、
「育児を楽しんでね」って
よく聞くんですけど、、
わたしにとって
そんなこと言われても
楽しくなんてないんだけど、、?
という感覚で。

でも、楽しむことの片鱗でもしてみたいと思ったんですよね。

今、自主保育※に参加していて 
こうやって子育てを楽しむ方法が
あるんだ、
と、メンバーたちが子どもと接する様子を
見て感じています。

自主保育 じしゅほいく
自然の中で遊具を使わずに保護者同士で預け合いをしながら子どもたちを育てる保育法。場所によって、幼稚園就学前までの場所、幼稚園の代わりに機能する場所、週に何回か幼稚園との併用が可能、などさまざまな形態があります。結香さんが参加されているのはこちらの自主保育です。

お産のイメージ

ゆかちん<br>さん
ゆかちん
さん

1人目の時とはがらりと変わりました。
このHPの記事を読んだことも
すごく大きかった
ように思います 。

自分の体を観察する楽しさ、
神秘を味わう、

家族の絆を感じる、、

そんな風にイメージが変わりました。

無痛分娩を選んだのは、
お腹の痛みも
陣痛も、
安心感を持って
出産にいどめるように。

本当は自然の力で
自宅出産をしたかったんだけど!
自主保育をやっているお母さん達は自宅出産が多く
そんなお産を体験したいって。

ここに至るまでの過程で
普通のお母さんのように
産めない自分を
責めたこともありました。

それが友達※に
話を聞いてもらって、
友達自身が
「帝王切開で
すごくいい出産をしたんだよ」

と話してくれて。
人工的でも、
自分が納得できたなら、いいのかな、、
という気持ちに。

今は3人目まで産んで
その時に自然分娩を
楽しもうと思えたらいいのかな、
と思ってます。

※お友達は『帝王切開は嫌からのワンネスお産』の奈緒子さん。

お産のリアル第2子 

ゆかちん<br>さん
ゆかちん
さん

病院に過呼吸発作を伝えるのが
すごく怖かったです。

病院にとって合併症がある人は
リスクのある人、
大変な人。
もしかすると大病院に
まわされてしまうかも、
という不安もありましたが、
”頼る”ということを、やってみました。

  • 過呼吸発作が起こらないように無痛分娩にしてください。
  • もし過呼吸発作を起こした時は、ボディタッチをして「大丈夫だよ」と、声をかけてください。

とにかくしてもらいたい要望を
たくさん伝えました!

そして受け入れてもらえたんです!

お産の時も
麻酔の処置がすごく怖かったのですが 、、
丁寧に、丁寧に説明してくれたんですね。
頻回に声かけもしてくれて、
すごく大切にしてくれました。

師長さんも
すごく親身になって
受け入れてくれて。

驚いたのが、
無痛分娩を受けいれた、
気持ちの整理も付いていたからか、
内診が、麻酔の前でも
全然痛くなかったんです!!

精神的に落ち着いていたことが
大きかったのかな?

第1子の時は
痛くて痛くてたまらなかったのに!
飛び上がるくらい痛かった記憶が残っています。

無痛分娩は
子宮口を広げるためのメトロというものを
入れるんですが、
これも気持ちが整っていたからか
全く痛みはなかったんです。

足が麻痺してくると
同時にあったかくなって
まるで岩盤浴とか、
湯船につかっているみたい。

通常はある程度、
陣痛が始まってから
無痛分娩の麻酔を入れるのですが、
陣痛がつく前に
なるべく早くに麻酔を入れてくれたことも
良かったのかもしれません。

その麻酔も嫌な感じではなくって、
思考優位なわたしの
思考が一切停止したんですね。
まるで瞑想状態。
頭の中がすごいクリアになりました。

感情が優位になった状態だったのかも。
リラックスしていたので
お腹の張りがわかるけど
痛みはなく
お産が進んでいきました。

お産が進むと同時に
周りへの感謝の気持ちも
湧いてきて、
とても幸せな気持ちでいっぱいでした。

陣痛促進剤入れから、
お尻に圧力がかかってきて
その時点で頭が見え隠れするような状態。

その間もすごく気持ちが落ち着いていて
感謝しかない状態でした。
足元が暖かくて
海の中の浅いところにいるような感じ。

海がすごく暖かくて
周りも空も夕焼けもピンク色。

寝っ転がっていて
まるで羊水の中にいるような感じでした。

現実とも少しリンクしていて、
わたしの後ろには家族がいて、
ご先祖様がいて、
お医者さんがいて、
今まで協力してくれている人たちが
みんな後ろにいて、
応援してくれているエネルギーを感じることができました。

わたしの体の中に大きな力が入って
赤ちゃんを生み出す力につながっていったみたい。

「深呼吸だけしていてください」と言われ
深呼吸だけしていると・・
出てきたんですね。

その場のみんなの協力のエネルギー、
神様とか宇宙のエネルギー、
子どもはその力によって勢いに乗ってずんずん進んで
わたしは何もしなくて、
ただ赤ちゃんを産むための
そのエネルギーを通す導管となっていたような感じ。


それまで「わたしがコントロールしなきゃ」
をずっと握っていたんですね。

それが他力になった。
コントロールしなきゃ、を
手放せた。

まるで使われている感覚。

自然となるようになる、
コントロールしなくても大丈夫だよ、を
体感しました。

ああ、そうか、自然に任せていると
良い方に方向に行くんだ、

というイメージ。

産後の気持ち

ゆかちん<br>さん
ゆかちん
さん

この感覚は一体何なんだろう?
ってしばらくは頭をぐるぐると・・(笑)

とっても幸せで、
感謝が湧くお産
でした。

病院に安心することが出来て、
幸せなお産だったな、と。
一言で言うとすれば”平安”。
1回目は怖いしかなかったんですけどね。

お産でパートナーとの関係が変わった

ゆかちん<br>さん
ゆかちん
さん

実はわたしは自己開示が非常に苦手なタイプです。

コロナ禍で付き添いは基本的にはNGなのですが
夫に「いてもらった方がいい。
無理は承知で何とかなりませんか」

と相談してみたところ、
事情が事情なので・・と
本来でしたら立会いは禁止なのですが
今回は立ち会ってもらうことができました。

助けを求めたら協力してもらえたという経験、
これが主体的なお産が
できたということなのかな
と感じています。

実は産後、夫婦仲も悪くなっていました。
が、自己受容ができて
自分の気持ちを伝えることができうようになり、
こうしてほしいといえるようになっていった
んですね。

こうしてほしいを伝えるのって
実は自己受容ができないと、
できないこと
なんです。

つたえるようになってから、
関係性がすごく良くなりました。

パートナーの支えも沢山あったお産で、
感謝ですね。

当時の自分にかける言葉

ゆかちん<br>さん
ゆかちん
さん

なるようになるよ。頑張りすぎなくっても大丈夫だよ。

編集者より一言

文中でも紹介していますが、ゆかちんさんはお友達が
こちらのプロジェクトに参加しています。そこから、このHPをみて、
幸せなお産体験につながったので、シェアしたいと参加してくださいました。

こんな日が来るとは・・と本当に感無量・・!!
お産に対する姿勢やいろんな楽しみ方、
どんなお産が良いのかもひとそれぞれで、
自分らしいお産を楽しんでほしいと思っているので、
ゆかちんさんのお話は本当に嬉しかったですし、
とても素敵なお産体験ですよね。

お産て、どれだけ自分自身と、赤ちゃんと繋がれたか、
感じられたかが大事なんだなぁって感じています。  
(というと「感じることが出来なかった」という方も出てきそうですが、出来る出来ないではなくて、向き合う心のありようが大事なんだと思います)
助産師さんから聞いたのですが、
お産の最中に赤ちゃんと
リンクした世界を見る体験をする方がいらっしゃるそう。
ゆかちんさんのお産はまさにそれだったんじゃないかなぁって思います。
ゆかちんさん、素敵なお産の話のシェア、ありがとうございました!

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