出産体験談№59 夢が叶ったお産

自宅出産
この記事の見どころ

・陣痛が好きなさとみさんの、とことん楽しんむ、わたしが主役のお産
・おっぱいのトラブルを甘く見るなかれ!
・自宅出産のメリット
・育休をパパがとったことで起きたこと

27歳第1子(長男/子ども3人)
29歳第2子(長女/子ども3人)
32歳第3子 (次女/子ども3人)
助産院出産 神奈川県 吉村さとみさん

赤ちゃんが出来た!その時の気持ちは?

さとみさん
さとみさん

授かり婚でした!


その時思った事は、、よし!!やったーー!!
子どもの時から漠然とお母さんになりたかったんです。
ずっとずっとお母さんに憧れがあった。

当初、まだ結婚はしていなかった夫に
「1人でも産むけどどうする?」と伝えると、
びっくりしていましたが、
結婚することに。

さとみさん
さとみさん

2人目の時は計画的にトントントンと来た感じ。

さとみさん
さとみさん

3人目の時は、もう1人来てくれたらいいな、と
思っていたら本当に来てくれました。

4人目、まだいけると思いきや、、
夫からは打ち止めだと言われています(笑)

自分が3兄弟なので3人は普通でしょ、という感覚です。
夫は3人目、悩んだようなのですが、
職場で5人子どもがいる方から、

「大変だけど楽しいよ」といわれ、
その言葉が後押しになったようでした。

お産のイメージ

さとみさん
さとみさん

陣痛が好きというと、変態と言われます(笑)

恐怖は全然なかった!
小学校か中学生くらいに、
NHK の特集で『助産院で産む』を見た瞬間、
これがいい!となりました。

病院は好きではなかったし、
その頃から海とか山とかに行って遊んでいた人なので。
分娩台は嫌、自然の中で産みたいと感じていました。

お産のリアル第1子 ぐっちゃぐちゃなメンタル

さとみさん
さとみさん

お産はスムーズ!でした、が・・。

妊娠は8ヶ月から9ヶ月の時に
自分の母が脳出血で倒れてしまいました。
母の緊急手術の日が、
なんと息子の生まれた日。

産んだら、お母さんが死んじゃう!って思ったり、
赤ちゃんに早く会いたい、見たいと思ったり。
ぐっちゃぐちゃなメンタルでの出産でした。

陣痛自体は大好きで
アドレナリンがどんどんでる感じ。

ただ1人目の時は・・
メンタルがズタズタだったので、
苦しいのを隠して我慢するような感じでのお産でした。
そしたら過呼吸になっちゃって。
産みたくないって我慢してこらえていた感じです。

予定日から9日も遅れたのも、
赤ちゃんがぎりぎりまで
わたしの気持ちに合わせてくれたのかなぁ。

だからこそ、助産院で良かったと思っています。
病院だったら、
自然に生まれるのを待てなかったと思う。

産んだ後もずっと泣いていました。

赤ちゃんは羊水を飲んじゃっていたので、
わたしと同じ部屋ではなく、
しばらく助産師さんたちに見てもらうことになりました。

それもすごく悲しくって。
ずっと一緒だった子が下にいってしまって、
夫もいない。
わたし、ひとりぼっちーー、って 。

「こんな時はおにぎり食べなさい」って
齋藤さんがおにぎりを用意してくださったり、
「お布団出すからご主人も一緒に寝て下さい」って
言ってくれました。

その当時はパパの泊まりはダメだったと思うんですけど、
わたしの状態をみて泊めてくださいました。
わたしすぐ泣くんです(笑)
この時もぐずぐず泣いていたから
すぐ来てくれました。
きっと、1人だったら耐えられなかった。

母の手術は、命は助かりましたけど
半分麻痺が残りました。
今でも自分のことを何でもやって
元気なんですけどね 。

そんなわけで1人目のお産の時は
手伝いもなく、
当時はドゥーラという存在もなく、
一生懸命やりました。

こんなメンタルだったせいでしょうか、
おっぱいがすぐに詰まってしまいました。

さとみさん
さとみさん

おっぱいトラブル、甘く見てはいけない。

助産院のおっぱいマッサージに通って
2ヶ月ぐらいマッサージしてもらったけど、
毎晩熱を出して震えるほど痛みが強い状態。

でも、みんなおっぱいが痛いっていいながらやってるし、
これぐらい大丈夫って頑張っていました。

ある日のこと、朝起きたらおっぱいが内出血をおこしていました。

病院に行ったらその場で入院、手術。

そんなこんなでおっぱいは
結構大変な思いをしましたね。
おっぱいの適切なケアや
手入れが大事って早めに知っておきたかった・・!!

お産のリアル第2子 楽しむお産

さとみさん
さとみさん

2番目こそは、絶対お産を楽しむ!と決めていました。

本当に楽しかった!
おなかの中の赤ちゃんと胎話もしていました。

臨月の頃は、、、作ることにはまって、
当時は机と棚を作っていました(笑)
予定日も、夜の1時まで作業していて、
「もう満足!いつでてもいいよ」
って声をかけたら、
その日、その後1時間後に陣痛が開始しました。

体の中で回ってるのも分かりました。
はいはい、くるね~って感じ。

夜中の2時に陣痛が来たので、
朝方、齋藤助産院に行き、
8時55分に生まれました。

助産院の外来時間は9時からスタートするので、
その時間に妊婦がうなっていたら、、
きっとみんなドキドキしちゃうよ!と、
「9時までに生まれて~!」って声を掛けてたら、、
8時55分に生まれました(笑)

最後のところ、
本当に最後のところだけ、、
忘れてた!!この痛み!!ってなりました(笑)

印象的だったのが、
初期の軽い陣痛中は横向きで痛みを逃していたんですけど、
だんだん赤ちゃんが降りてきて
横向きの体勢だと
赤ちゃんの頭がつかえてる気がして、
体勢を変えたくなったんです。

でも痛いし上手く動けなくて。
そうしたら言葉で伝えてないのに
助産師さんが「体勢を変えたくなってきたよね?」って
気づいてくれて、
四つん這いの体勢にしてくれて
そのまま産み落とせたんです。
神か?!女神か??!って思いましたよ(笑)

産んだ後の気持ちは
すっきり!よくやったね!お疲れ!
お兄ちゃんは助産師さんと
並んで産まれるところが一番見えるところで見ていました。

お産のリアル第3子 自宅出産のすすめ

さとみさん
さとみさん

親の手伝いがないから自宅出産は
無理だよなぁと思っていたら、
「産むだけ産んで助産院に入院したらいいんじゃない。
出産だけしたら齋藤さんの所に行ったらいいよ」

と言われて、決定!

3人目自宅出産を選びました。
特に2番目3番目の子は自宅出産がお勧め。

陣痛の時に移動するの嫌じゃありませんか?
自宅なら夜に陣痛が来ても子どもを寝かせたまま
過ごせるので安心ですよ♪

夜中の2時に初めて破水。
恐怖心はなかったんだけど、
夫もわたしも少しは緊張したかな?

陣痛は最初から10分間隔。
「まだいいんじゃない」というわたし。
対して
「もし生まれたら俺が取ることになる!!
できない!!呼んでくれ!」と言う夫。

そこで助産師さんに来てもらい、
そこから割とすぐに生まれました。
夫が「助産院に連絡して」って言った時に
素直に連絡してなかったら
間に合わなかったくらいのスピード出産でした。

本当に綺麗な子でした。
赤ちゃんには血液も何にもついていなくって、
ほかほかしていて、
まるでお風呂上がりみたい。

寒い季節で、お風呂に入ると冷えちゃうから、
入れなかったんです。
生れたまま、タオルにくるまれていました。

産み落とすのはわたししか出来ないけど、
本当にわたしと切り離されて
”生れる”時って
臍の緒を切った時かな、と思っています。

それは夫にお願いしたくて、
上の子2人は夫が臍の緒を切りました。

3人目はこれで最後かな?という思いもあって、
わたしも切ってみたーい!って切らせていただきました(笑)
思いのほか固くてびっくりしましたね。

その後、
助産院に赤ちゃんと一緒に行きました 。

夫が育休をとったら・・

さとみさん
さとみさん

3人目は夫が育休を取ってくれました。

当初の予定は1週間。
そこから3週間に伸ばしました。
割と余裕という雰囲気を醸していたので、、
「甘い」と 。

一週間の段階では、
食事も外注していたし、
2歳児でも父親に遠慮していたんですよね 。

3週間目、やっと、
「これがずっと続くのは大変かもね」
ってなりました。

毎日毎日延々と同じことの繰り返し。
汚れ物もでる、片付かないって、
一週間に1回だけ子どもと遊ぶだけじゃ
わからないことが伝わったと思います。

あれがなかったらうちの夫は変わらなかったかも!

実は2人目までは、
あまり育児に参加していないタイプでした。
でも3人目で、「物理的に、もう無理。腕、たりないんで。」って。
子ども達はみんなお父さんが好きなので 助かりました。

助産院で産むということ

助産院は怖いっていう人がいるんですが、
何かある時は病院でも何かありますし。
少しでもなにかあれば、
早い段階で対応してくれるし、
何かあったら大変だから、
そのぶんすごく気を使ってよく見てくれるんですよね。


蛍光灯の下で産むのに
すごく抵抗がありました。
動物的なものが強いのかもしれませんね。
暗闇で産むのが好きですし、
助産院は産婦都合でやってくれるんですよね。

わたしが主役になれるお産ができる。
やりたいようにやらせてくれるんです。

例えば健診からずっと、
わたしの身体の事はもちろん、
デリケートな時期の心も身体もマルっと
全部ケアして気にかけてくれたんですね。

1時間たっぷりのお喋りと、
妊婦体操やマッサージの健診

打ち解けていたから、
心から信頼できて、
お産本番もあーしたい、
こーしたいって希望を言え
ました。

お産の時に会陰をずーっとあたためてくれたのが
痛みがしになったのか、
会陰も切れずにすみました。


他にも胎盤食べさせてもらったり、
臍の緒は長〜いのぐるぐる巻きでもらったり。

助産院だからこそ出来たマニアックなことも沢山あるんですよ(笑)

当時の自分にかける言葉

さとみさん
さとみさん

よくやったね、頑張ったね、

3人とも最後は四つん這いになって
産んだんですけど、
痛みの最高潮な時に
ほぼ無意識にその体勢に。
人間も動物なんだなーって妙に納得
しました。


子育てはめちゃめちゃ楽しいですが、
辛いことも沢山ありました(笑)
歳の差が狭いので、長男が産まれてから末っ子まで
6年くらいはずっと赤ちゃんがいる生活。 
2人目以降は常に寝不足でフラフラ!
あまり記憶もありません。

それに加えて我が家は一日完全なるワンオペ、
両親も遠方で頼れなかったので、
ちょっとした用事を済ますにも1日がかりだったり。
赤ちゃんと、ちょっと大きい赤ちゃんと、
怪獣みたいな幼稚園児連れて、
子ども3人分の大荷物もあって、
物理的にも精神的にも身動き取れなくなっていた時期は超辛かったー!

この時代を子育て暗黒時代と呼んでいます!(笑)

でも少しずつ外で遊べる月齢や年頃になってきて、
わたしの趣味の海や山に巻き込んで一緒に遊べるようになったので
今はとっても楽しいしストレスもありません。
授乳の寝不足も無くなりましたしね(笑)


長男が生まれた時は知らない土地で友達もいなかったけど、
だんだん同じ子育てに奮闘する仲間が出来て。
大変な時は助けてもらったり、
一緒に泣いたり笑ったりしながら
今の子育て楽しめているわたしがいます。
子育てを通して出会えた仲間なので、子ども達に感謝ですね♡


なにせわたしの夢はお母さん。
いまはわたしの夢が叶っている状態。
ただ子どもが手が離れてきたので、、
ここから、次の人生なにしようかなーってことを、
考えています。

子どもたちにはそれぞれのウォルドルフ人形(※)を作りました。
本当にそれぞれに似ちゃってドキドキしちゃいました♡

※ウォルドルフ人形とは、シュタイナー教育思想を背景に生まれたお人形。表情がでる部分は、その時々の子どもの気持ちに寄り添うよう、できるだけちいさくつけます。そうすることで、子どものファンタジーが広がります。身近なおとなが「自分のために」時間と手をかけてお人形に命を吹き込んでいく……。その様子を見ることは、自分が愛されていると実感できるよい機会になります。また、作ったお人形はなぜか、送る子の顔に似ると言われています。

編集者より一言

子育てもお産もすごく楽しい!と、あった時から
パワフルお母さんオーラ全開!だったさとみさん。

と、思いきや、、
「大変なことはなかった」といいきりつつ、、
第1子のお子さんの出産の時や
子育て暗黒期!もあったりして、、、
やっぱり、みんな、通る道を感じました。
楽しそうなお母さんにも、
人知れない苦労がある。

・・今、とても楽しそうなのは
やりたいことをやって、
お母さんが人生を楽しんでいるからこそ。
今を楽しむことで子どもも可愛いと思える、
一緒に遊んでくれてありがとうって思える。
お母さんが楽しむって、本当に大切だなぁって改めて感じました。

お産が大好き、助産院大好きが伝わるさとみさんのシェア。
こんな風に自分の楽しいを大切にするお母さんが増えるといいな。
さとみさん、とっても素敵な経験のシェア、
ありがとうございました!

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