出産体験談№.54  帝王切開は嫌からのワンネスお産

帝王切開
この記事の見どころ

・コロナ禍出産で思わぬ展開に。
・帝王切開に全力で抵抗した結果、ものすごくあたたかいお産になった。
・初体験、ワンネス状態!

33歳第1子(長男/子ども3人)
37歳第2子(次男/子ども3人)
※2020年のコロナ禍での出産
38歳第3子 (妊娠9カ月 子ども3人)
病院出産 埼玉県 佐藤奈緒子さん

赤ちゃんが出来た!その時の気持ちは?

奈緒子さん
奈緒子さん

2人目来てくれたらいいね、
といっていた矢先の妊娠。

授かりにくかったわけではないけれど、
半年間待っていての妊娠だったので、
ひたすら嬉しい感じでした。

周りが2人目、
3人目というラッシュに重なり、
長男が、
「うちには来ないの?」って
きいてきたタイミングで、
「来たよー!」っていえて!

すごく嬉しかったですね。

検査薬で妊娠を確認するときも、
判定窓にシールをつけて、
わざわざ夫と集まって、、

じゃーーん!!って
シールをはずしてみました。

一緒に歓びの瞬間を共有したくって。
付き合ってくれる夫には感謝しかないです(笑)

お産のイメージ

奈緒子さん
奈緒子さん

怖いイメージはなし。
先輩ママから、
「お産て気持ちいいからね」、と
結婚する前から聞いていました。

1人目は、
お産は痛いって本当?

自分の体に何が起きるんだろう、って
楽しみにしている部分もあって。

恐怖感ではなく自分の体を観察してみようという気持ちが
ありました
ね。

2人目は、助産院にお願いしたいと思っていました。

助産師さんのご自宅で産むか、
自宅でうむかどうしようかな、
家の方が穏やかなスタートになるかな、、

そんなことを考えて自宅出産を希望していました。

家族みんなで出てきた瞬間から過ごしたい、
というのが第1希望
でした。

お産のリアル第2子 帝王切開は嫌!!と言い続けた結果・・

奈緒子さん
奈緒子さん

本当に嫌だった!!

帝王切開に対する
批判的な気持ちはないし
むしろ人生経験としてあり、
とも思っていたんですが。

想定してたのは3人目ぐらいだったので、、。

何が嫌だったかと言うと
誰も立ち会えないこと。

1人きりで
スタートを切る感覚、
その場を共有できないこと。

コロナ禍じゃなければ、
そうはならなかったのですが。

助産院だとみんなに見守られての
スタートになるのにって。

基本的に寂しがり屋なんです。
頭じゃわかってるんだけど、
自分一人で生きていく覚悟が
ないのかな。

一人でそんなに大きな出来事を
受け止めきれない、

夫も一緒に受け止めて欲しいって
思っていました。

直前まで抵抗していました。

で、いよいよ、前日。
入院して最終チェックをすると
赤ちゃんの推定体重が、
2500 G あるはずが、、
2100 G しかない。

1割くらいは前後するけれども、
もし、赤ちゃんが
2000 G 切ってしまうと
NICU に入らないといけない。

子どもだけ搬送されたら
もう2、3週間、
会えなくなってしまうことに。

何回、計り直しても、
数値は変わらず。

おまけに、
わたしまで血圧高めになっていました。

それまで1度も
わたしの血圧が高めになったこと、
ないんですけど!!

そのとき、
助産院で産む予定だったことを
知っている院長さんが一言。

「病院で産むことになった
このお産は
あなたの本望ではないでしょう。

せめてあなたと赤ちゃんが
一緒に過ごせるように、
大きい病院に搬送しましょう

と決めてくださいました。

…ありがたい!!

そして
30分前にクリニックの前で
別れた夫が
また呼び戻されることに。

わたしは、
院長先生付き添いのもと、
救急車で大きい病院へ。

この時点でなんだか、、
わくわくしてきていました!!

搬送元の病院では
夫と帝王切開まで
一緒に過ごすことができました。

しかも搬送された結果、
夫が生まれた直後に立ち会えたんですね!

結局赤ちゃんは2018 Gで生まれてきました。

NICU に入ることもなく
10日間の入院。
赤ちゃんは2300gにならないと
退院できなかったんですが、
それも数日で達成!

結果、家族と一緒にスタートしたい、
喜びを一緒に味わいたいと
願った
とおりになった。

想像を超えた展開があった。

自分が頑張らなきゃ、
から、
夫の力も借りて、
助産師さんのサポートも借りて、、、
そうすると、
このお産では
わたしはもう、
何もすることがなくなってました。

もう存在するだけでいいんじゃん 。


執刀医、
助産師さん、
麻酔科の先生、
看護師さん 、
急遽自宅で長男をみててくれた義母や、
わたしの忘れてきた大事なメガネを
手術中に間に合うよう届けてくれた義兄夫婦まで!(笑)

みんなで命を取り上げてくれた、
みんなで命を迎えた実感がありました。

すごく丁寧に説明してくれる
病院だったこともよかったです。

処置の 一つ一つを
言葉にしてくれるんですね。

少しでも離れる時は、
声かけをしてくれました。

わたしに何一つ
不安を与えないようにしようという配慮を
感じることができました。

たくさんの人の力があって
産めることができた。

本当に、すっごく暖かいお産だったんです。

自然分娩とは違ったけど、
そこがすごく良かった。
一人じゃなくてみんなに生かされてるんだなぁと
子どもの命を通して感じることができました。

大事な存在としてそこにいる、
自分の役目としてそこにいる。
存在そのものに価値がある。
ただそこにいる、
その瞬間が大事なんだって思いました。

皆それぞれに役割分担がなされているから、
無事に赤ちゃんが生まれることができた。
それぞれの役割があって社会がまわる、
まるで世界の縮図みたいなお産でした。

生まれた後の感想

奈緒子さん
奈緒子さん

ちっちゃ!!

産後はテレビ電話で夫と家族と繋がりました。
夫は出てきた時、
つんつんつんってできて
嬉しかったって。

触覚がないという経験

幸福感に包まれた帝王切開。

入院中にあれはいったい何だったのかなぁって
考えていました。

下半身麻酔をしたことが大きく影響しているみたい。
意識はある状態なんだけど、
麻酔をして、
触覚がなくなることで自分と他者との境界線がないような、、。
そんな状態になったことが関係しているんじゃないかな。

自分と他人を分けて感じられるのが
触覚なんだそうです。

自分の肉体の内側と、
肉体の外側の世界の境界線の役割を果たす

触覚が消えたことで、
わたしはあの瞬間、

医師や看護師の方たちや周りの空間とも
境目がなくて一体だった。

完全に繋がっていた。
だから、
あの場にいた人やモノさえも
言うなれば
わたしの一部


全ては愛おしいわたしの一部だった。

感覚的にも物理的にも
繋がっている感覚。
そこにはわたしと他を分ける隔たりはなくって、
oneness 状態を味わいました。

当時の自分にかける言葉

奈緒子さん<br>
奈緒子さん

大丈夫だから楽しんでね。

せっかくの機会だから、
人生経験を楽しもうね

子育てって、
めっちゃイライラもあるけれど、
それもひっくるめて
楽しめたらいいなって
思ってます

3人目を妊娠中。

奈緒子さん
奈緒子さん

大前提として
無事に出てきてくれたらうれしいな。


帝王切開から2年経っていれば
ブイバックも産み方の候補にありました。

VBAC=ブイバック
帝王切開後の経腟分娩の試みが成功したら、こういいます。

ただ、葛藤してまで
下から産むという気には
なりませんでした。

第二子のお産をとおして、
どうしても自然分娩でなきゃ!
ということもなくなっていますしね。

最初から帝王切開でもいいよ、
コロナ禍でも独り(孤独)じゃないよ、
こういう生まれかたもいいって
今では思っています。

長男と次男は
4.5歳離れていたので今回は
年子になるのが楽しみ!

どうせ大変な育児なんだから、
一緒に楽しめたらいいよね、
来てくれただけで嬉しいし、、
というわけで 、、

帝王切開に対する不安もなく、
38週0日、出産が決まっています。
(※編集者より:出産まで1カ月切っている!!)

きっと今回のお産も、
想定していないようなことが
あるのかもしれません。
同じ人はいないように
同じ生まれ方をする人もいないんですよね。

どんなことがどんな風に起きるのか、、
そろそろ
はっきりさせたいような
思いもあるんですが(笑)

実感があるようなないような、
そんな妊娠後期です。

(※編集者より:後日談、ぜひ、きかせてくださいね!
楽しみにしています!)


編集者より一言

帝王切開で、ワンネス状態!!
またしても
想像を越えた展開をきかせていただきました。

奈緒子さんは、
愛さんからのご紹介
お産の話をきかせていただきました。

愛さんから自宅出産の話を
聞いて、奈緒子さんのなかにも
あたたかい自宅出産のイメージが
あったそうです。

それが、思わぬ展開になり、
奈緒子さんご自身のブログで精一杯、
いやーーー!!を、叫ばれています。

もうほんと、気持ちいいくらい。
そして出し切った先に、
ちゃんとミラクルがまっていた♫ 
願いは叶うんだなぁって、話を聞いて
感じたのでした。

3人目のお子さんのお産も
楽しみですね!

産まれたらまたお話しを
きかせてもらえたらと思っています♪

奈緒子さん、
貴重なお話しをありがとうございました。

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