出産体験談№27 愛されている気づきをくれたお産

病院出産

分娩台に乗って18分程度でするんと出てきてくれました。
産まれるときから親孝行してくれてありがとう♡

この記事の見どころ

・母親の辛いお産体験から、わたしは母を苦しめる存在をと感じるように。
・ずっと認めてもらいたかった。その気持ちは子育を通して解消していった。
・大きな問題が起きたからこそ・・

33歳第1子(長男/子ども2人)
35歳第2子(長女/子ども2人)

病院出産 山口県 長安知子さん

※インタヴュー末尾、知子さんのお仕事を紹介しています。

左:妹ができて大喜び♡ 一生懸命お世話をしてくれていました^^

右:ほとんど寝なかった息子とは対照的な娘。「起きて―!」って無理やり起こしてミルクをあげていました。

赤ちゃんが出来た!その時の気持ちは?

思ったより早く来た!

夫はめちゃくちゃ喜びました。

夫は妻が妊婦であることを自慢したくてたまらない様子でした。

妊娠後期、シートベルトをしていないとき、

警察が取り締まりをしていたから、

わざわざ自己申告してました(笑)

上の子は男の子、下は女の子。2歳差で。

これが理想、とずっと口にして、イメージしていました。

その通りになって、とっても嬉しかったです。

つわりはひどくて、ほぼ食べられず。水を飲んでも吐く!

体重は一向に増えず、元々の体重のまま産まれたんです。

お腹の中で順調に育っているので大丈夫でしょうとなりました。

お陰で母乳育児中は好きなように食べました(笑)

お産のイメージ

義理の母もわたしの母もすごく大変だった、と言っていて。

義理の母は1日半くらい苦しんだ、

本当に大変よ、と。

ものすごく大変な思いをしたからこそ、

可愛い我が子・・!ってなるのかな、、と考えていました。

わたしの母は身体的にも精神的にも

かなりきつかった、と。

同居していたお姑さんがめちゃくちゃ安産タイプで、

自分の体調の悪さ、お産の大変さを

一切分かってもらえなくって悲しかった・・

と聞いていました。

お産のリアル第1子

超安産!!

本当に痛くないお産があるんだ!!という感じ。

生理痛よりちょっと強い痛みが等間隔で来たので、

産院で診察してもらったところ、

すでに子宮口が半分開いていたんです・・!

少し様子を見ましょうとなっている時、

トイレに行きたくなって、看護師さんに伝えると、

子宮口を確認してくれました。で・・もう頭が出ていた!!
そこからつるんと産まれました。

お産のリアル第2子

2人目の時は夜中にすごい腹痛がきて!

下痢をするような痛さで、不安になりました。

産院に電話をすると

「翌朝一番で来てください」と。

調べてみた結果、「へその方が短いようです」、と。

そのまま、入院となりました。

「陣痛促進剤を打ちましょう」となり、

 打つ前に

体に合うかどうか試すのですが・・

一滴入れたら、

お腹の子がものすごく暴れました・・!!

なので先生が「この子は薬は駄目だね」とおっしゃって

促進剤を入れるのを止め、

様子を見て帝王切開・自然分娩、

両方の線で行きましょう、となりました。

看護師さんが上からお腹をおして、

1・2回目の呼吸でいきんで、生まれました。

🔔どうしてこんなに安産だったんですか??(編集者思わず聞いてみました)🔔

合気道をやっていたことが関係してるかもしれません。

日本人は外国人に比べて骨盤が開きやすいと言います。

それは正座をよくするからなんだそうです。

特に私はずっと合気道をやっていたので、

開きやすかったのと、お産が楽だった祖母の遺伝かも。

お腹の中に赤ちゃんがいる時も合気道はやっていました。

足さばきや、できる範囲の動きでしたけど!

合気道をやっていた期間は10年くらいです。

安産過ぎて・・

1人目の時、夫はまだ産まれないだろうと、

合気道の稽古にいきました。

そんな夫を義父母が見かけて

「一人にしちゃいかん!!

「お産ってどれだけ大変だと思っているの!」と、
急いで家を飛び出して、病院にきてくれたんです。

お義母さんはともかく出産がきつかったので、

「背中をさするんだ」と決めて、病院へかけつけてくれたようです。

病院について、生まれている赤ちゃんを眺めて

「わー!かわいい赤ちゃんねぇ」って眺めた、

その子・・うちの孫だった~~(笑)

という、びっくりエピソード(笑)

あまりにお産が早く、

病院に着く頃にはもう、生まれていたんですね。

産後の気持ち

産後うつになりました・・。

ものすごく苦しい思いをしたからこそ、

可愛い、となると想像していたので・・

あまりの安産に、

あれ?!っと拍子抜けしてしまったんですね~

わたしがすることは何もなくて、

自分から這って出てきてくれた感覚・・。

今は子どもたちに、生まれてきた瞬間から

あなた達は親孝行だったんだよ、と伝えています。

産後うつは、産んだ、その日の夜から。

産んだという実感がまるでなくて。

わたしが抱っこすると赤ちゃんは決まって大泣き。

看護師さんが抱くと泣かないのに・・。

想像と違う!!

こんなお産では母親として認められないんだ、

わたしは子どもから愛されない母親なんだと思いました。

世の中の児童虐待するお母さんの気持ちが、

少しわかりました。

わたしがこう思ったのは

自分を認められていないことが、

大きな原因でした。

さらに言うと、母親から全く認められていないと感じていて・・

というのも、

母親のお産の話を聞いた時に、辛く苦しい話を聞いて、

わたしは母親を苦しめる存在だったんだと感じていて

そこからずっと、 母親に認めて欲しい、

その気持ちで生きてきました。

認めてもらうためには

子どもを賢く、優しく、素晴らしい子に育てなければ!
と思いました。

でも、頭でわかっていても・・できないんですよね。

とは言っても学んだ分だけ、多少は違ったように思います。

どうやってこの状況を抜けたのか?

友達に電話をしまくって

話を聞いてもらいました

「わかるよ、私もそうだったよ」と言ってくれて・・

とっても気持ちが楽になりました。

誰にも話せなかったら・・

気が狂っていたかもしれない。

2歳児は本当に大変だよ、ということ。

その気持ちを、ただただ、聞いて欲しかった。

「こんな風に思いたくない」

「こんな風に自分の子どもを思ってはいけない」

 分かっている、

分かってるんだけれども・・

そう感じてしまう気持ちを受け止めてくれたのが

本当にありがたかった。

「いつでも大丈夫。いつでも電話をしてね。」と

言ってくれた友達のお陰で少しずつ楽になっていきました。

もう一人忘れられない存在として伯母の存在があります。

思春期の時に

親とぶつかる中、いい距離感を保ってくれていて・・。

聞いてくれるし、守ってくれる。

この伯母にお話を聞いてもらった時も

「大丈夫、大丈夫だよ。みんな通る道だよ」と

言ってくれました。

伯母の腰が痛い中、

赤ちゃんを抱っこしてくれたことも忘れられません。

1人目の時はいろいろありましたが、

2人目はその分、楽で!ひたすら寝ていました。

子どもに言葉が出てくるまでが

孤独でした。

喋ったら反応がある、

そこから少しずつ楽しくなってきました。

実はこの親子関係、

お兄ちゃんの中学受験の時に

また、どかんと大きな問題が起きます。

この問題に向き合うことで、

家族間の風通しがすごく良くなりました。

このころ出会った、マツダミヒロさん主催の「しつもん読書会」

どんな答えも正解。

安心安全な場所を、

初めて見つけられました。

そして、自分の家庭の中にも「どんな答えも正解」を、

持ち込むことができました。

今では

「あの大きな問題があったからこそ、今があるよね、

本当によかったよね」って言えます。

当時のわたしにかける言葉

大丈夫。

あなたはいつでも愛されているよ。

生まれた時に息子を眺めながら泣いた、

その時の自分に伝えたい。

今は、意見の違いがあってもいい。

感情を出してもいい。

わたしにとって理想の子育てをできているように思います。

先日娘が、

「うちでは何を言ってもいいから安心、

気持ちを抑えてしまったら

私の感情に行き場がないでしょ。

だからここでは何を言ってもいいんだよね~♫」

これを聞いた時、

子どもが自由にのびのびと自己表現をできる環境を作ることができている、

と嬉しく思いました。

今にして思えば、、

母の話も自分の思い込みだったんですよね。

思い込みの中で過去が変にとらえれてしまっている。

この気づきをどうやって得たかと言うと、

メンタルプロデュースという、

心理学をベースにしたコーチングとカウンセリング、

セラピーを含んだ手法を学んだことが大きかったと思います。

コーチングはゼロから1に気持ちを上げるものですが、

それだけでなく、マイナスからゼロにする領域のカウンセリングや

セラピーも含まれた方法でした。

いろんな学びを通して、今の自分があります。

どんな夢を見ているんだろう…? 手を挙げて寝るって、かわいい♡

長安知子さんてこんな方

対話式の読み聞かせを通して一人一人の世界観を大切にする
親子コミュニケーションを伝えています。

絵本と読書感想文で自分らしく想いを伝えることで、
一人でも多くの子どもが、
自分の価値と、
自分の未来の可能性を信じて
生きていけるますように。

子どもだけでなく、ママも、一人の「わたし」として、
ふだんは押し込めがちな自分の本当の気持ちを言葉にしていくことで、
安心安全な家庭環境を作っていくサポートをさせていただいています。

編集者より一言

子育てって、自分のお母さんとの関係が無意識に
子どもとの関係にトレースされたりして
苦しくなったりします。
そこを紐解くことで、
子ども・親とも関係がよくなったり。
子どもを育てることで、乗り越えられる。
ものすごいシステム!!

胎内記憶から見ると、
赤ちゃんがお母さんに抱かれて泣くのは、
お母さんの泣きたい気持ちを感じて代わりに泣く、
と聞いたことがあります。

知子さんのケースも、そうだったのかな、
と感じました。

知子さん、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました