出産体験談№.56 まだ産めるお産

助産院出産
この記事の見どころ

・お股を切りたくない!から探し当てた助産院
・「まだ産める」と産んだ直後に感じるお産
・いちご状血管腫(乳児血管腫)って知っていますか?

27歳第1子(長女/子ども3人)
30歳第2子 (長男/子ども3人)
32歳第3子 (次女/子ども3人)
助産院出産 神奈川県 内藤奏さん(保育士)

赤ちゃんが出来た!その時の気持ちは?

奏さん
奏さん

妊娠できたー!!

ただいま、3回目の産休育休を取得中の、現役の保育士です。
子ども、特に赤ちゃんが大好きで。

ママになれるという喜びでいっぱいでした。

ただ、1人目の時はなかなか妊娠しなくて。
すぐ妊娠できると思っていたのが、なかなか叶わなかったので
不妊外来の検査を受けました。

結果、
卵管が通っていませんでした。
妊娠できないかもしれない、と、
その時初めて感じました。

「多分手術しなきゃだめでしょう」と、言われたけれど
検査で卵管が通りやすくなると聞いていたので、期待していたら、、
その後すぐに妊娠することができました!

奏さん
奏さん

2人目の時は、クリスマスイブに検査薬で判明しました。

授乳中だったのですが、おっぱいを吸われると猛烈に痛い、、!
授乳の度に、痛い痛いってなっていて、これは、妊娠している気がする、、
で、検査して分かりました 。

クリスマスイブの昼間、
検査薬で確認して、
その日の夕方、夫に
「プレゼントがあるんだよ」と言って検査薬を見せました。
夫は「プレゼントってこれか!!」ってすごく驚いてました(笑)

妊娠するタイミングは完全に自然に任せています。面白いことに、上の子が水疱瘡を終わったタイミングで妊娠がわかったり、職場でインフルエンザが流行っているタイミングで、つわりがひどくて職場に行かれなくなったり。

まるでお腹の赤ちゃんがわたしの身体を守ってくれている感じでした。

奏さん
奏さん

3人目もいたらいいねという風に気持ちが変わったところで、、
やっぱり来てくれました!

夫も私も2人兄弟なので
3人目は考えていませんでした。
でも気持ちが変わってすぐにやってきてくれて・・
嬉しかったです。

そうそう!1人目を産んだ時、6人産んですごく楽しそうなお母さんと助産院の入院が重なって。
彼女の楽しそうな姿に衝撃を受け、
子どもがたくさんいることにいいイメージを持てたこともよかったのかも。

1人目を妊娠した当時は、
普通の生活をしていました。
毎日の食事にも
特に気をつけていませんでした。


1人目を出産してから、予防接種を始め、
食事や生活環境について学び、
自然派になりました。
1人目の子がきっかけで
自分にない価値観を知ることができました。

お産のイメージ

奏さん
奏さん

お股は切りたくない。

産む場所を決めなきゃとなったとき、お股を切るようなお産を避けたくて、検索をしまくって、そこから齋藤助産院へ、導かれるように行きました


ホームページを毎日すごくすごく見て。
「気軽に見学に来てください」とあったので、
行ってみました。
とても勇気がいりました。

行く前は、夫も母も
「何かあったら嫌だから
病院の方がいいんじゃない」、
といっていました。

友達が選ぶ産院は
すごくおしゃれな病院だったり、、
わたし、間違ってる?
という気持ちになったりすることもありました。

でも、自分の中では
決まっていたように思います。

齋藤助産院で出産のビデオを見て、
説明を聞いた後、
齋藤さんが
「産みたいと思ったらまた電話をちょうだい」
と言ったんですね。

それがすごく衝撃で。商売っ気がないというか。

え、そんな感じ 、、?

そうか。自分で決めなきゃいけないのか。


とスイッチが入りました。

夫には「最終的に産むのはかなで。
かなでが産みたいと思うところにしたらいいよ」
と言われて助産院で産むって決めました。

助産師さんにも周りの人にも、
「よく助産院に辿りついたね」ってよく言われます(笑)

会陰を切ってこんなはずじゃなかったと思うくらいなら、
切らないで済むような方法があるはずだ、って
なんとか探して、見つけて、、
本当に良かったと思います。

お産のリアル第1子 これならまだ産める!

奏さん
奏さん

産み終わった瞬間に感じたことは「まだ産める」。

朝、破水して夜に生まれました。

エネルギーがそこに来てぐわーって溢れている感じ。

ライターでも付けられているかのように、熱い熱い熱いー!!あぶられてるような感じでした!!

でも、辛いイメージじゃないんですよね。世間のお産のイメージって苦しいもの、しんどそう、辛そうなイメージなんだけど、、もっとポジティブなものに感じました。

陣痛中に助産師さんにお股を温めてもらったことが
本当に幸せでした。
痛みが軽減され、温かくて落ち着けたように思います。
陣痛の合間のシャワーは
本当に気持ちよくて
「でたくない!」と駄々をこねていたくらいです(笑)

産まれた時の感想は・・夫にそっくり!!こんなに似てる?!

2人目3人目も夫そっくり(笑)毎回夫だけにそっくりなんです(笑)

お産のリアル第2子 赤ちゃんの気持ちを感じるお産

奏さん
奏さん

2回目のお産は感覚的にどこを緩めればいいってイメージできました。

1人目を産んで自然派っぽくなり、吉村正先生の本も読みました。

吉村正(よしむら・ただし)先生
「お産は文化である」。お産というものに命懸けで取り組まれた「自然なお産」の第一人者。2017年秋、永眠。今もなお、自然なお産を大切にするお母さん方や医療者をはじめ、多くの人びとから尊敬され、慕われている。著書多数。
引用元サイト:HP吉村医院 産婦人科 より


わたしが産むけれど
本人の生まれる感覚を大事にしよう
という気持ちになっていました。

「大丈夫だよ、出ておいで」、って
話しかけていました。

朝、陣痛が来てそろそろ痛いな、と、
電話をすると
「朝ごはん食べてからおいで」といわれ、
朝ごはんを食べました。

食べ終わった時点で
「もうやばい!助産院に連れてって」ってなっていました。

どんどん、ぐんぐん下に来る感じ!
すごく産まれたい、出たい気持ちがわかる感じ(笑)
明らかにグイグイ来る!

1回目のお産の時は、
「こっち来るんだよ、
ママこっちに意識を持ってきてね」
って言われても、

「こっちってどっちよ?!」
というような気持ちだったのが、、
イメージができるようになり、
緩めるところ、
方向が感覚的にわかって、
産まれたがる意志をサポートできたなぁと感じます。


イメージがよくできてたからすぐ来るなって分かりました。

助産院についた時はすでに陣痛は2分間隔!
6時半に起床して、9時25分に生まれました。

お産のリアル第3子 四つん這いで産むお産

奏さん
奏さん

どうしてもここは譲れない!
3人とも四つん這いで産みました。

どうやればいいかなんてわからないと思っていたけれど、「どうやって産みたい?」と助産師さんに言われ、いろんな体勢をしてみたら、、ちゃんと選べました。その時になればこれがいいってわかるんだなって感動しました。

3人目は2500g。
助産院にいられるギリギリの数値!
ちっちゃいけど・・やっぱり夫によく似ていました(笑)

当時の自分にかける言葉

奏さん
奏さん

凄いよ!!偉い!!

3人もこの世に命を産み落としてそれだけで十分素晴らしいよ!!

世の母ちゃんたち本当にすごいね!

産み方の選択肢はいっぱいあったらいいな。ママがやりたいようにやったらいいなって思います。

たまたまわたしは知ることができたので助産院という選択肢をしました。

助産院の皆さんには本当に感謝しています。
助産師さんの事を信じられていたので、
なにかあっても助産師さんと乗り越えられる、
「これからわたしどうなっちゃうんだろう、、」
はなくて、
「わたし絶対産めるよね」、って感じていました。

長男、次女の臍の緒は
夫と長女が切ってくれたのもいい想い出
です。
長女はそれが誇らしいようで
今でも動画を見たり、
「わたしが臍の緒を切ったんだよ〜」って話してくれます。

それから・・
3人とも助産師さんたちの素晴らしいフォローと
我が子たちのおかげで会陰は裂けることなく、
出産出来ました。

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

いちご状血管腫があります。

奏さん
奏さん

3人目には頭にいちご状血管腫があります。

生後1ヶ月になったところで頭にコブが出来、
徐々に膨らみ始めました。
少し珍しいようで赤みに加えて、
膨らみがあるのが娘の特徴です。
成長と共に髪の毛や頭が大きくなり、
目立ちにくくなってきてはいますが、
見つけた時はこの先が不安で不安で、
心配でいっぱいでした 。

不安になって当初はいっぱい調べたり、
同じようにいちご状血管腫がある方の話を
読んだり検索したり。

今は、薬や手術で何かをするのは嫌で、
様子見、経過観察をしています。

たまに、ご近所の子どもや、幼稚園のお友達が気にして
「ここどうしたの?」って聞くことがあるんですが、
周りの大人は、「あ、きいちゃった」、
というような雰囲気があったりするんですけど、、

ただもう聞いてもらえればいい、
そしてわたしはただ答えればいい。
「これは痛くないんだよ、ただ膨らんでいるんだよ」
って答えています。

そういうことを知ることって
多様性を知ることになりますよね。
知るって大事な事だと思うんです 。

こういう記事を通して、
その症状について知るきっかけになればうれしいし、
同じ症状を持っているお母さんの安心につながったら嬉しいです。

いちご状血管腫・乳児血管腫(にゅうじけっかんしゅ)は、皮膚の表面や内部にできる「赤あざ」の一種。未熟な毛細血管が増殖してあらわれる良性の腫瘍です。見た目が赤く、いちごのような外観から、「いちご状血管腫」とも呼ばれます。
引用元サイト:マルホ株式会社 皮膚科学領域での卓越した貢献を


編集者より一言

内藤奏さんは齋藤助産院で出産を3回されています。

助産院で産むお母さんは、「また産みたい」「まだ産める」という言葉を口にされる方が本当に多い。

次のお産のハードルも低いのか、子沢山も多い!6人産んで幸せいっぱい、というお母さんが記事の中に出てきますが、子育てに対してポジティブな方が多い印象です。

奏さんのこの体験談はそんな助産院出産のいいところがダイジェストでぎゅっと詰まっているように感じます。

また、いちご状血管腫のシェアも大変ありがたかったです。実はわたしも2センチくらいの血管腫が腕にあり、幼いころからこれが何なのかわからず不思議でした。情報って大事ですよね。

この記事が誰かのお役に立てたら嬉しいです。奏さん、素敵な体験のシェアをありがとうございました!

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