出産体験談№.34　こんなことある？！産

はじめて貴方をこの手に抱いた時。 嬉しくてたまらなかった。みんなが幸せの絶頂だった瞬間だよ。

27歳　長女（初産/子どもは２人）病院出産
32歳　長男（ 第2子/こどもは2人）病院出産
大阪府　ひーたんさん（仮名）

目次

赤ちゃんが出来た！その時の気持ちは？

実は4回妊娠をしています。

下2人が来てくれる前に、
２回流産しています。

2回目の流産の時、
「不育症の検査をした方が良い」と、
いきなりの宣告。

不妊症、不育症それぞれの違いも
よく分からない。

心配で色々と調べる日々。

その後、不育症専門の病院に行き
血液検査をしました。

結果を2週間後に聞きにいくはずが、
予定がつかなくて1か月後に。

その間に、生理が止まって・・、
もしかして、
という思いはあったけれど、
怖くて検査をする勇気もわかず・・

時間をおいて確認をしたら・・
妊娠していた！！

でもなかなか安心したり、よかった、
と喜べる気持ちにはなれなくて。

何かあったらどうしよう・・とか、
心拍聞こえても、心配で。

ようやく安心できたのは 8ヶ月を過ぎた頃。

日々、不安に襲われたり、
嬉しいって感じたり・・

感情のコントロールが大変でした。

7ヶ月くらいの時に、
職場の階段から滑り落ちちゃって。

その場にいた同僚が青ざめました。

すぐに救急車を呼んでくれて、
娘ちゃんは大丈夫だったけど、
この時の妊娠は、本当に色々ありました。

息子くんの妊娠は、
すごく早くにわかった。

娘ちゃんを産んでから、当時の夫と離婚。

再婚した夫は
子どもはいつできてもOK！と言っていたけれど、
仕事も忙しかったし、
兄弟は年の差が開いている方がよくて。

というのもわたしが産後2ヶ月で
仕事に復帰したので、
１人っ子の時間を増やして
一緒に過ごす時間を増やしたかったから。

そろそろ考えてもいいかな、と、
「妊活に入ります」と会社に伝えた、
その一か月後、妊娠発覚！

驚いたけれどすごく嬉しかった。

お産のイメージは？

『鼻からスイカ』

本当？！と思ってたけど・・
なるほどこんな感じか！！って（笑）

後はリアルなお産のイメージをよくしていました。

赤ちゃんはこんな感じかなー、
とか、
立会いをして欲しいな、とか。

バースプランは、
その時の感情でいいよねって思っていました。

計画通りにはうまくいかないでしょうって。

とにかく
その子との時間を楽しみに、
無事に産まれてきて。
ちゃんと産声あげて
生まれてくれたらそれでいい。

出産した後の時間もすごく楽しみにしていました。

お産のリアル

お姉ちゃんの時は予定日から一週間遅れても、生まれず。

3時間くらいお散歩に行った、
その夜破水。

下着の濡れ方から、
おりものではないなという気がしたものの、
なんだかわからない。

これが噂に聞く破水かも？！

ネットでは破水は魚の匂いがするよ、
なんて書いてあったので、
一応確認してみたら・・

魚の匂いーーー！！

すぐに病院に電話しました。

夫と病院に行き、入院。

明日か明後日生まれるかな～、という感じ。

微弱陣痛はあるものの、本陣痛は来ず。

２日目の夕方に
「陣痛促進剤を打とうね」となり、

お医者さんが陣痛促進剤を用意している、

そのタイミングにやっと陣痛がきた！

ピークは夜で、特別室で待たされました。

わたしの他に
待っている妊婦さんが３，4人いました。

もう少しで産まれるという
段階で・・

「分娩台に空きないから
待っててね」と言われ・・

「…頑張ります」
と返事をしていました。

実は二十歳の頃、
パニック障害を患った事もあり、

過呼吸が・・！！

陣痛ピークの時に・・
来てしまった！！

分娩台へやっと移動することになったとき、
「あの・・呼吸苦しい」と
助産師さんに訴えるも、

「動けるうちは歩きなさい」という、
スパルタ病院。

「どうしても無理～」とうずくまってしまい、

その後の記憶がない。

どうやら気絶してしまったみたい。

目が覚めたら酸素マスクをしていて
周りもぼやっとしている状態。

立会い出産をお願いしていた夫は
一旦外に出されていたのですが、
わたしが目を覚ましたタイミングで
病室に戻ってきた。

先生がわたしに、
「今、出産中だよ」と言い、

「マジか！！」 と叫ぶわたし。

その声に夫はすごく驚いたって（笑）

そんなこんなで、
無事になんとか出てきました。

微弱陣痛から合わせて28時間のお産。

30時間を超えると難産になるそう。

ギリギリだったみたい。

赤ちゃんはよく泣いて、
元気一杯でした。

長男君のとき。

予定日は7月あたま。

２人目だし
早く生れるかなと思っていたら・・
予定日超過。

ちょうど幼稚園の夏祭りがあって
お姉ちゃんと一緒に行くことができました。

翌日陣痛。

ちゃんと予定を合わせて
待ってくれていたのかな。

２人目だし、
軽く済むかな～という予想に反して・・
陣痛が始まって10時間ぐらいで生まれました。

一度、お産の最中に周りがシンと
静まったことがあって。

何かおかしな気配を感じていると、
神妙な面持ちの看護師さんから、

「お母さん、あのね・・、
赤ちゃん、動き止まっちゃった。

さっきまではぐるぐる回っていたけど、
産道の頭のところで止まっちゃったの」

と言われました。

「え、よくあるんですか？」

「あまりないね。産道に頭が
引っかかっているから耐えてね」
と言われました。

この時、
夫はずっと背中をさすってくれていた。

この後、
すごく声をかけてくれるようになりました。

わたしが「もう家に帰る！！」
と叫んだら・・

「今家に帰ってもしゃあないよ」
「家に帰っても何もできへんやろ」
と冷静に言われて・・

言われた瞬間、
「わかった、耐える」って
なりました。

コントみたい！！

それから2時間くらい耐えました。

いきみたい、いつまで耐えるんだろ、
また気絶したらどうしよう、、

そんなことを思っているうち、
無事に生まれました。

看護師さんからは
「おなかの中が心地よくって
もっと居たかったんだね」
なんて言われたけれど…

途中で止まられるのは嫌だ～～っ。

生まれた時の気持ち

ずっと感動で泣いていました。

お姉ちゃんの時は、
酸素マスクをつけたりしていたので、
初乳を飲ませられなくって、
対面できたのも、ちょっと後でした。

（気絶しちゃったからね）

息子くんの時は、
初乳あげられたのが生まれてすぐ。

命って強いんだな、
嬉しいしかなかった。

やっと出てきたね。

出てきてくれてありがとう、
ありがとう、
って大泣きしていました。

パパがその時の動画を撮ってくれていたので、
今でもいい思い出です。

当時のわたしにかける言葉

普通のお産ではなかったかな・・

いろんな意味でいい経験したね。

自分への声かけは
すぐには出てこないんだけど・・

子どもに対して
ありがとうの気持ちが出てくるかな・・。

いっぱい考えて、
いっぱい経験できた。

自分だけの経験を積めたね。

貴重な体験をつくれたねって、
言いたい。

赤ちゃんが出来てお姉ちゃんに伝えたこと

自分が一人っ子なので
姉と弟の関係がよくわからない・・。

お姉ちゃんには、
繰り返し繰り返し、
赤ちゃんがおなかの中にいる時に
小さい頃の写真を見せました。

「赤ちゃんって
すごいちっちゃいんだよ」

「一緒にいろんなことを
教えてあげようね」って

毎日、毎日、言い聞かせていました。

関わり方が変わってしまったり、
寂しいって、思われないように、と意識していました。

お姉ちゃんの胎内記憶

お姉ちゃんが赤ちゃんの性別を当てた！

息子くんができて3ヶ月ぐらいの時。

わたしのお腹を刺しながら、

「青ちゃんがいる」

って言いました。

「赤ちゃんじゃないの、
青ちゃん。」

「男の子やから。
男の子はトイレのマークが
青色でしょ。

だから、青ちゃん。」

そんなわけで、
胎児ネームは青ちゃんになりました。

弟が生まれてから、
胎内記憶も話しました。

「お腹の中は
ずっとふわふわしていて、
すごいいろんな音が
ガサガサ聞こえていた。

真っ暗で、怖かった。

ちょうどお風呂でプカプカしている
感じだったんだよ」

って、お風呂に入っているときに、
教えてくれました。

編集者より一言

ひーたんさんは、Twitterで知り合った
とっても丁寧で、
頑張りやさんのママ。
お産のはなしを聞いたときも、
一生懸命、その時その時、
向き合ってきたんだなぁって感じました。
一つ一つは、
決して軽くはない、
むしろ大変なことだったと思うんだけど、、
笑いを交えて話してくれたこのお産もまた、
いろんなびっくりやそんなことが、、！！
と思うようなことが盛り沢山でした。
命は強いと感じたと言うひーたんさん、
母もまた、強しです。
ひーたんさん、
貴重なお話を聞かせていただき、
ありがとうございました。