・実際どうなの?!子連れ出勤!!
・子連れ出勤のメリットあれこれ
・お産も、授乳も(働き方も。)お母さんの気持ちを大切に。
27歳第1子(長男/病院出産)
29歳第2子(長女/病院出産)
神奈川県 やながわゆうきさん(抱っことおんぶの専門家)
※やながわゆうきさんのお仕事の詳細については末尾で紹介
![](https://i0.wp.com/hahasuma.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_3661.jpeg?resize=720%2C703&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/hahasuma.com/wp-content/uploads/2022/07/抱っこ写真.jpeg?resize=724%2C740&ssl=1)
![あやぱん](https://i0.wp.com/hahasuma.com/wp-content/uploads/2021/08/あやアイコン変換.jpg?w=1256&ssl=1)
2022年9月に授乳服専門店のモーハウスにて
展覧会開催が決定!
モーハウスでは、
『子連れ出勤、会社で育児』というスタイルを提唱されています。
今回は、元モーハウス店員さんから、当時のお産と、働いていた実際のところをお聞きしました。
![ゆうきさん](https://i0.wp.com/hahasuma.com/wp-content/uploads/2022/07/友紀さんかお-e1658453969852-300x315.jpeg?resize=300%2C315&ssl=1)
今は抱っことおんぶの専門家として延べ4000組以上の親子に伝えています。
抱っことおんぶの資格を取ったのは、モーハウスで働いていた時。
![あやぱん](https://i0.wp.com/hahasuma.com/wp-content/uploads/2021/08/あやアイコン変換.jpg?w=1256&ssl=1)
お話で印象的だったのは、
「単身の時は歯車は100で動く。
赤ちゃんがいるとそれが20~30に下がる。
けれど、その期間は助け合って、
いざ単身で動けるとき、
ゼロになっていないから、稼働しやすくなる」、というお話。
働きながら資格を取って、
今のご活躍に繋がっているように思います。
![ゆうきさん](https://i0.wp.com/hahasuma.com/wp-content/uploads/2022/07/友紀さんかお-e1658453969852-300x315.jpeg?resize=300%2C315&ssl=1)
メリットが沢山なんですよ!
![あやぱん](https://i0.wp.com/hahasuma.com/wp-content/uploads/2021/08/あやアイコン変換.jpg?w=1256&ssl=1)
早速見ていきましょう!!
子連れ出勤の話の後に、
いつものお産の話しもあります。
※今回の子連れ出勤の話は当時のゆうきさんの感想をもとに構成しています。
「子連れ出勤・会社で育児」スタイルに出会う
![ゆうきさん](https://i0.wp.com/hahasuma.com/wp-content/uploads/2022/07/友紀さんかお-e1658453969852-300x315.jpeg?resize=300%2C315&ssl=1)
20代前半、美容部員をやっていて、とっても楽しかった!
軌道に乗ってる時に、二十歳そこそこで、友達が死んだんですよね。やりたいことはやったほうがいい、ってなりました。
そこで、ディズニーランド25周年の時、どうせだったら働いてみたい!と面接を受けたら運良く入れて、3年半オリエンタルランドでアトラクションの対応でアルバイトをしました。
結婚して3年くらいで妊娠。神奈川から千葉の通勤は、やっぱり無理があるな、ということで妊娠4ヶ月でディズニーランドは辞めました。
のんびり子育てして過ごせばいいや、と思ったものの、、
大人と喋らないのが辛くなっちゃって!!
オリエンタルランドで働いていた人が、
いきなり家で、ずっと幼い子と2人きり。
やっぱりしんどくて。
家族がフォローしてくれたけれども、
子連れで働ける、そんな働き方ができる場所はないか、、探していたら!そんな会社を見つけたんです!
それが、青山のモーハウスのショップでした。子どもが3ヶ月くらいの時でした。
ドキドキしたけれど、
面談では「今が一番いい時。お子さんが小さければ小さいほどいいのよ。」
と言われました。
この意味は後で分かるんですけど!
![ゆうきさん](https://i0.wp.com/hahasuma.com/wp-content/uploads/2022/07/友紀さんかお-e1658453969852-300x315.jpeg?resize=300%2C315&ssl=1)
子連れ出勤のルール。
- 連続勤務にはならない。
- 店舗で乳児連れのスタッフひとりにしない。
- ラッシュ時はさける
- 子どもが歩き出すようになると、子連れ出勤が難しくなることも。
(安全を確保できないため。保育園を選択する人も)
等々、様々に配慮されていました。
始めるにあたって夏は暑くて、少し不安かな、というのがありましたけれども、
結果働き出してみれば、大変なこともあったけど、とにかく楽しかった!
![ゆうきさん](https://i0.wp.com/hahasuma.com/wp-content/uploads/2022/07/友紀さんかお-edited-300x310.jpeg?resize=300%2C310&ssl=1)
働いている仲間が
みんな同じ状況だったんですよね。
ちゃんとした大人の仲間、◯◯ちゃんママっていう存在ではなくて、、子どもはみんなで見ていたし、人に自分の子どもを抱っこしてもらったり可愛いって言ってもらえる、それが本当に嬉しかったし、楽しかったですね。
抱っこに開眼
![ゆうきさん](https://i0.wp.com/hahasuma.com/wp-content/uploads/2022/07/友紀さんかお-edited-300x310.jpeg?resize=300%2C310&ssl=1)
赤ちゃんと店舗に立つときは
「スリング」
と決まっていました。
それは一番授乳が美しく見えるから、
だと思うのですが、スリングにしたことで、そこから急にスイッチが入って!!
なんてうちの子、可愛いんだろう!!
ずっとおでこにチューしちゃってる状態!!
勤務先は路面店だったので、
子どもが歩きだして外に出るようになったら
「卒業しますか、どうしますか」、となります。そこでわたしは息子が一歳になる頃
保育園で一時保育をはじめました。
週3日ほどの勤務で継続。
とにかくすごく良い時間でした!
子連れ出勤のメリット
![ゆうきさん](https://i0.wp.com/hahasuma.com/wp-content/uploads/2022/07/友紀さんかお-edited-300x310.jpeg?resize=300%2C310&ssl=1)
子どもって、一緒にいた方がいい時期ってありますよね。
その時期って、くっついていればなんとかなってしまうんです。
- 歯車で言うと単身の時は100動けているのが、赤ちゃんがいるとどうしても2、30になる。でも、仕事が0にはならない。そうすると少し手が離れた時に、一気にエンジンをかけやく、稼働しやすくなる。
- リスクヘッジの取り方がうまくなる。(具合が悪くなってしまった場合、明日の勤務代われる人いる?とスタッフ同士で保険をかけられる)
- 子どもの体調変化に敏感に。
- ちゃんと話ができる大人が身近にいることがお母さんにとって精神衛生上いい。
- お互い様で子どもを見合う。
- 「自分の子もこんなふうにしてもらえたら嬉しい」を、お互いにやりっこする。
- 沢山の人に赤ちゃんが「可愛い」って言われる。
- 産後早い時期に働く→抱っこが誰でもいい時期→たくさんの人に抱かれる→人見知りは一切なし。(人によります)
こんなメリットがありました。
2人目は、産後一ヶ月で復帰しました。
やっぱり可愛いって言って欲しかったんです(笑)
たくさんの方に言ってもらって、またさらに可愛くなるんですよ(笑)
赤ちゃんが出来た!その時の気持ちは?
![ゆうきさん](https://i0.wp.com/hahasuma.com/wp-content/uploads/2022/07/友紀さんかお-e1658453969852-300x315.jpeg?resize=300%2C315&ssl=1)
息子2才の時に、次の子を妊娠しました。
歳が離れてるほうがいいかな、と思っていたけれど、新しい子連れスタッフが入社してきて、その仕事風景が羨ましくてまた赤ちゃん欲しいって思いました。
娘が生まれてからは、
小さいうちから仕事に行けるのは分かっているから、
産後早い時期に復活しました。
お産のリアル1人目
![ゆうきさん](https://i0.wp.com/hahasuma.com/wp-content/uploads/2022/07/友紀さんかお-e1658453969852-300x315.jpeg?resize=300%2C315&ssl=1)
息子は総合病院で産みました。
予定日より5日早く陣痛が来ました 。
夫もお休み、母もお休み。なら、絶対今日産みたい!で、陣痛促進剤を頼んじゃったんですよね。その後の陣痛はひどい下痢のよう、
竜巻の中にあるような陣痛でした。
6時間で生まれましたが、無理やり出されたからか、なかなかおっぱいを吸わない子で。
ちなみに、
立ち会い NG の病院でした。
両家にとって初孫だったので
みんな待合室で待っていてくれましたが、、
産まれてすぐに会いたかったはずなのに、
助産師さんが「声かけるの忘れちゃった」とかで、結局、
生まれた次の日に会っています。
総合病院でしたが、
助産師の言うことが来る度毎回違って、
もうここは嫌だな、となりました。
お産のリアル2人目
![ゆうきさん](https://i0.wp.com/hahasuma.com/wp-content/uploads/2022/07/友紀さんかお-e1658453969852-300x315.jpeg?resize=300%2C315&ssl=1)
2人目は院内助産院を選択。
予定日より10日早く生まれました 。
その日は夫が12時間連続勤務。
一番生まれて欲しくない時に、
産まれました(笑)
まだ夜中だったし、ゴロゴロして様子を見てましたが、「だめだ、これ生まれるやつ!!」と、病院に向かいました。
その時のったタクシーの運転手さんの運転が下手で!エレベーターは止まってて!
なんとか受付に辿り着いた、深夜1時。
助産師さんが「今晩はないと思うけど、、」といいながら、音楽かける iPad を置いといてくれたんですよね。
最初にかかっていたのが、嵐。
しかもリピート設定、、
陣痛の合間に音楽の設定を変えることができず、、
嵐をちょっと嫌いになりそうでした(笑)。
2人目の時の陣痛は、波がありました。
ふーって休める瞬間が、
ちゃんとあるんですよね。
それから胎動を測るやつ!巻いていないと駄目だったので、
それが気になって気になって!
トイレに行くときに外せてほっとしました。
そのタイミングで「もう全開だね」、
となりました。
「すいません、今から生まれます」
と夫に伝えて、
そこから30分ぐらいで誕生!
その時は会陰切開なし。
1人目は切っています。
性別は聞いていないままでした。
というのも、そうしないとわたし、
乗り切れないと思って(笑)
どっちかなっていう楽しみ、
それを糧に乗り切ってるんですよね。
産後の気持ち
![ゆうきさん](https://i0.wp.com/hahasuma.com/wp-content/uploads/2022/07/友紀さんかお-e1658453969852-300x315.jpeg?resize=300%2C315&ssl=1)
娘さんの時は泣いて喜びました!
お兄ちゃんが生まれた時の事は、
正直覚えていないんですよね 。。
その前の陣痛が本当にひどくて!
でもお姉ちゃんの時は出たって 瞬間が分かりました。
今、頭がハマった!って わかる感覚でした。
全部で4時間くらいだったかな?
授乳について思うあれこれ
![ゆうきさん](https://i0.wp.com/hahasuma.com/wp-content/uploads/2022/07/友紀さんかお-e1658453969852-300x315.jpeg?resize=300%2C315&ssl=1)
授乳服には本当に助けられました。
本当におっぱいが見えないんですよ!!
このばれないってことは、本当に大事だと思っています。
見えなきゃいいやと思って、
赤ちゃんの頭を母の洋服の中に入れて授乳したり
授乳ケープ使ったりってやるんだけど、、
それ、授乳してるって分かるんですよね。
後で嫌だった、と、父親や実の弟に言われたことがありました。
モーハウスの服は周りに配慮が出来てるって言う事なんですよね。
![ゆうきさん](https://i0.wp.com/hahasuma.com/wp-content/uploads/2022/07/友紀さんかお-e1658453969852-300x315.jpeg?resize=300%2C315&ssl=1)
災害時、避難所で起きている性犯罪が実は少なくないと
聞いたことがあります。
ばれない授乳が普段からできていると、
そういった被害につながりにくいこともあるのでは…と
思うこともあります。
お母さんがもし、おっぱいで育てたいって思っているのだったら、
周りは全力でそのサポートをしてあげてほしい!
夫がミルクをあげてくれるって言ってくれてるからやめる。
というお母さんがいるんだけど、、
本当はおっぱいをあげたい気持ちがどっかにあると
それが後々残っていくことが多いので、周りは最大限にサポートしてやってほしいですね。
![ゆうきさん](https://i0.wp.com/hahasuma.com/wp-content/uploads/2022/07/友紀さんかお-e1658453969852-300x315.jpeg?resize=300%2C315&ssl=1)
授乳をどうするかは、
ちゃんと、母と子が決めましょう!
お産や、母乳は命に関わる事だから。
お母さん自身が大切に捉えて欲しい。
![](https://i0.wp.com/hahasuma.com/wp-content/uploads/2022/07/友紀さんかお-edited.jpeg?resize=320%2C331&ssl=1)
やながわゆうき
【だっことおんぶの専門家】
ベビーウェアリングコンシェルジュとして、心地よい抱っこの方法や、抱っこ紐の使い方指導を行っています。
講師歴7年/講習実績延べ4000組以上東京・神奈川にて定期講座開催小児科での非常勤抱っこ支援に従事ご自宅へ個別出張講習や抱っこ紐レンタルオンライン講習なども対応。
専門職向け講座も随時開催しております。Instagram @yuukiyanagawa
HP:https://yanagawayuuki.com/
編集者より一言
モーハウスさんはその働き方が古くて新しい、と以前から興味津々でした。
今回、ご縁でモーハウスさんで展覧会をするにあたり、「子連れ出勤」を選択された方のリアルを伺いたい、と以前からつながりのあったゆうきさんに声をかけさせていただきました。
お話を聞いた感想は、
想像以上に楽しそう!
大変なことも沢山あったかと思いますが、子どもを見合う、育ちあう・・
これからの女性たちに、こんな働き方が広がると、それはとてもポジティブなメッセージなると思うのです。
文字数の関係で割愛しましたが、
ゆうきさんのお話しの中で、
「抱っこが辛そう方って、全体的に辛そうなんですよね、、」
という言葉が、とても印象に残りました。
ゆうきさんはその方にとってベストな抱っこ紐をセレクトされるお仕事をされているわけですが、
そのきっかけは抱っこしながらの勤務にあったと思うと、
改めて、子連れ出勤は、いろんな可能性を秘めているなと感じます。
抱っこしながら働く、、思いもしなかったけれど、昔の女性はみんなそんな風にしてすごしていたのではないか、、
社会と育児と、切り離した生活ではなかったように思うのです。
むしろ今のように、赤ちゃんを産んだ途端に家の中に閉じこもってすごす方が不自然なのかもしれませんね。
ゆうきさん、お仕事の話からお産の話まで!沢山の貴重なお話を、ありがとうございました!
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