・産後うつを経験したこもれびさんだからいえること
・2人目の赤ちゃんが、命の始まりを教えてくれた
・1人目のことを可愛いと思えず苦しんだ、その気持ちが晴れたのは・・
27歳第1子(長男/子ども2人)病院出産
31歳第2子(長女/子ども2人)病院出産
千葉県 こもれびさん(仮名)
赤ちゃんが出来た!その時の気持ちは?
結婚してすぐに授かりました!
元々ひどいうつとパニック障害がありました。
だからと言って、妊娠したことに対する怖さはなくて
お腹に来てくれたことに対しては喜びしかありませんでした。
うつとパニック障害が回復して、
これから仕事でもしようかな、
と思った矢先の妊娠!
そして、出産をきっかけに、再発。
微塵も再発するとは
思っていなかったんですけどねー(笑)
1人目の時も2人目の時も産むたびに再発しました。
ただ発症→回復という経験があるので、
自分でコントロールできる部分があったんですよね。
それは自律神経の問題、って冷静にみられる。
下の子が生まれた瞬間に、
それまで溺愛していた長男のことが可愛くなくなってしまって。
でも、
どこかで長男のことを受け入れられない自分を
冷静に観察してもいました。
この気持ちは一時的なものだよねって、
眺めてみる、受け入れる。
すると、こんなことを思うわたしはダメな母親だって
苦しまなくてよくなるんですよね。
お産のイメージ
1人目の時は、
「もうわたし、いいんです、
このまま子どもと死にます。」
なんて言ってたんですよね(笑)
痛みに耐えられなくて。
なので、2人目の時は、
痛くて怖いイメージがおぼろげにある感じ。
実際、2人目の時も痛みが来た時に、
「あー、そうだった!これだった!!」ってなりました(笑)
お産のリアル第2子 見えない存在との対話から始まった!!
学生のころから産むなら4歳差がいいなと思っていました。
でも、産後うつで子育てをしていたし、
2人産むなんて絶対ないな・・
長男の時は、
優しいお母さん、理想のお母さんになろうとしていました。
産後うつも出ながらの育児だったので、
2人も産むことなんて絶対ないって思っていました、が・・
4歳差に生むなら、そろそろだよなぁ・・って。
ちっちゃい女の子によく目が行くようにもなってきて、
長男も「妹が欲しい」と言うようになったんです。
ある時、ふと心の中で、「よし決めた!!産もうっ!!」
って思った瞬間に、
「ありがとう」って見えない存在に言われた気がしたんです。
その時のわたしの気持ちは・・
ついにおかしくなったなわたしって思いました笑
でも、この見えない存在との対話は、
生まれるその時まで続きました。
その声の存在に
「いつ仕込めばいいの」って聞いてみたんです。
そしたら
「ママの誕生日だよ」って言われたんですよね。
「分かった」と言って、
誕生日の日。
何と生理になっちゃったんですーーー。
「あれ?無理じゃない?」ってなって。
やっぱりわたし、頭おかしくなったんだなぁ~って
思っていたら・・
そこからすぐに妊娠発覚。
そしてもらった母子手帳には
妊娠0日目の日付に
わたしの誕生日が。
これには驚きました。
(編集補足/妊娠は、妊娠がわかる前の生理が始まった日をゼロ日目と数えます)
それからもずっと、
ちょっとした会話をしてきました。
いざ陣痛を迎えると、
長男の時の痛みを思い出して、
途中で怖くなって。
「陣痛怖い」ってなってしまいました。
メニエール病が出てきてグワングワンと周りが回ってきて、
「どうしよう」となっていた時に、
やはりおなかの中の子から
「わたしと手を合わせて」と声が聞こえたんですね。
なのでわたしは自分自身の手と手を合わせて、
どうにか耐えて、
乗り越えることができました。
そうして、生まれて初めて授乳しているときに、
なんと赤ちゃんがそのときの手をしていたんです!!
本当にわたしのことを見守ってくれていたんだって、
胸が熱くなりました。
産後の気持ちは
実は・・喪失感がすごかったんです。
ものすごく心のつながりを感じていた存在、
気持ちの上で頼りにしていた存在でした。
それが形あるものになった瞬間に、
通信が途絶えてしまったんですよね。
そんなこともあり、産後のホルモンバランスもあって、
産後うつに。
とはいえ目の前の育児のことで必死!
お兄ちゃんもいるし、
浸っているわけにもいかず。
言葉を聞くと悲惨な状況に聞こえるかもしれないけれど、
それなりに幸せなことも沢山ありました。
ただ、わたしの心の中の上がり下がりがすごかったんですけど!
上の子がかわいく思えない問題。
悩むのは・・愛しているからこそ。
娘が生まれた瞬間に、
息子への嫌悪感がすごく出てきたんですよね。
学生の頃、ずっと痴漢にあっていました。
学校に行く2駅、毎日毎日痴漢され続けていたんですよね。
そのことはずっと忘れていたんですが、
娘が生まれた瞬間に男性への嫌悪感が
すごく湧き出してきたんです。
とはいえ、
冒頭にも書いた通り、
この気持ちはわたしのホルモンの関係だ、
わたしの身体がお母さんになる過程で起きているんだ、
という理解もできていたので・・
ただ、その理解がなかったら、
虐待するようなことになっていたんじゃないかな、
と思うほどの気持ちの変わりようでした。
気持ちが楽になったきっかけというのがあって
それは、
悩んでいるのは、愛しているからこそなんだ 、
と、気が付いたから。
気が付いた瞬間に、
とてもとても楽になりました。
一番ひどかったのは、
娘が生まれて生後半年。
それこそ本当にホルモンバランスが
わーってなってる時ですよね。
それから3年半近く、
自分の心の中で
どうしてこんなことを感じてしまうのか
責めたり、戸惑ったりということもありましたが
愛しているからこそなんだ、
という答えにたどり着いて
やっと落ち着いたように思います。
当時の自分にかける言葉
いいね!
いいんじゃない。
って声をかけますね。
よく頑張ってるよね。
妊娠中・出産の時、産後うつの時・・
全部の自分に、声をかけたい。
今も毎日必死です(笑)
その瞬間その瞬間を
一生懸命生きてる。
そんな自分、すごくいいんじゃない?
もし、今、産後うつに悩んでいる方がいたら。
それは一時的なものだよ。
女性がお母さんに切り替えるための必要な事として
起きているんだよ。
あなたが母親になろうとしなくても、
もう、身体が母親になっている。
バランスをとるためになっていることなんだよ。
わたしのせいだ、
わたしがそんな風に思っちゃうんだ、
というふうに責めないで欲しい。
そういう状況だから。
母親になるからこそ、
身体がそうなっている。
だからこそ、そう感じているだけのこと。
そうやって自分を責めてしまう方は
真面目な方、
一生懸命な方なんでしょうね。
理想がある方なのかもしれないですね。
でも、その理想も悪いことじゃなくて、
理想があるからこそ、
バランスを保てる。
感情のまま、
何でもいいやとなっていたら
・・虐待することになっていたかもしれない。
というのは、わたしの中に常にあるんです。
一番いいのは、
理想があるけれど、
理想通りにあらねばならない、
を手放すことなのかな。
だってもうお母さんになってるんだもの!!
編集者より一言
こもれびさんには
今回、産後うつを経験された話が、
産後のうつに苦しむお母さんのお役に立てるなら、
ということでお話しいただきました。
産後うつまでいかなくても、
幼い命を守るために、周りや、夫、
上の子を邪険に思う時というのは
みんな経験があることなんじゃないかな、と思います。
でもそれは、母親になっている証拠。
それを感じているのは母親だからこそで、
悩むのは愛している証拠。
その言葉に救われるお母さん、
沢山いらっしゃるんじゃないかなあって
思います。
娘さんとの不思議体験も面白いです。
今は胎話師(お腹の子と話しができる専門のお仕事の方)
もいらっしゃいますし、
このHPにも同じような体験をされている方がいらっしゃいます。
徐々にこういった話も多くなってきている印象ですが、
こういう話もあるんだ、って知れることは、
安心感につながりそうですね!
こもれびさん、素敵なシェアをありがとうございました!!
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