出産体験談№28 開かれたお産

withコロナ

病院にて、写真家の義姉が撮ってくれました。

この記事の見どころ

・無排卵、不妊治療はマストからの・・
・どんなお産がしたい?知るって大切。
・子育てを通して自分が自分を生きる、を感じる。

38歳第1子(長女/子ども1人)
病院出産  三重県 八馬恵理子さん

左:こちらも写真家の義姉が撮影。
右:生まれたばかりは百面相のように豊かな表情で、たくさん笑わせてくれました!

赤ちゃんが出来た!その時の気持ちは?

素直に嬉しかった!

子どもを授かる数年前。

病院で「無排卵です」、

「妊娠を希望するなら、今から不妊治療を考えた方がいいですよ。」

と言われました。

当時は相手もいなかったので、複雑な気持ちになりました。

それから数年後、夫と出会い、結婚。

ずっと2人でもいいか・・と思いました。

結婚から約一年後、

授かったら授かったで嬉しいな・・と

思いだしたころ、きてくれました。

ベストなタイミング!

来るべくして来てくれた気がします。

夫もすごく喜びました。

わたしの両親にとって初孫。

それまでは何も口にしなかったけれども

赤ちゃんが出来てから初めて

「孫を見られるなんて思わなかった」

と喜んでくれました。

お産のイメージ

お産について、詳しくなく。

持病があったので、安心できると、

総合病院でのお産を希望しました。

その病院を選んだら、

そこに合わせないといけない、と考えていました。

バースプランも、そこまで考えてなく、

言えるとも思っていませんでした。

お産の後に、気持ちがいいお産があることを知りました。

もっといろんな人の話を聞いてお産をしてもよかったかな。

知る事ってすごく大事ですね。

お産のリアル

予定日から五日過ぎて生まれました。

「好きな時に産まれておいで」と

声をかけていたけれど

早く産まれてほしいなぁ、と

焦ったりもしました。

まず、おしるしが来て、

陣痛はいつ来るかな??

待てない気持ちになったり・・

前日の夕方に少々、破水。

すぐ病院へ行くものと思ったけれど

電話をしてみたら・・

「様子を見てね」と言われました。

まだ行っちゃいけないの~と

ソワソワソワソワ・・

そのうち陣痛がやってきた!

1時間足らずで陣痛が強くなって

夫の方が慌てて、

「早く病院へ!」と連れていってくれました。

病院に行ってからは3時間くらいで

分娩室に入りました。

コロナ禍で分娩室にはわたしだけ。

ともかく分娩台の体勢がしんどかった!!

娘のタイミングで、という思いから・・

「痛い」に頭の中が占拠されるように!

助産師さんがピンポイントで痛いところを

和らげてくれたので

すごく助かりました!

子宮口全開から2時間以上経っても

陣痛の大きな波が来ず。

「胎児の心拍が下がってきたから、吸引して出しましょう」と、

吸引分娩になりました。

赤ちゃんを出してもらった時、

「そこに力を入れたらいいのか!」

と分かりました。

今にして思うのは

助産師さんにもっといろいろ聞けば良かったな、ということ。

こうしてほしいがあったら、遠慮なく聞けばいいって今は思います。

産後の気持ち

生まれたばかりの自分の娘は

まるで仁王像(笑)

顔がすごくむくんでいて、こんな顔なんだーと、

びっくりしました!

生まれてきてくれて感謝と喜びで

いっぱいでした。

一秒たりともこの時を忘れたくない、

赤ちゃんに何かあったら察知しないといけない。と思いました。

胎盤は・・何これ!
鶏肉の塊みたい!これかーー!って感じ。

娘が出て、抱かせてもらって、

「がんばったね」ってはじめての言葉をかけました。

すぐにおっぱいを含ませました。

かたちばかりでしたが、おっぱいに吸いつく娘の姿、

愛おしくなりました。

「生まれたよ」と夫に伝えたのは

1時間くらいしてから。

おっぱいをあげたりして、

自分も興奮して頭が回ってなくて!

夫に言い忘れてたーー!!ってなりました。

病室で待っていた夫はすぐに来てくれて、

目を赤くしていました。ほっとして泣いたみたい。

それをみたら私も泣けてきました。

3人で、ここでこうやって新しい命に出会えて

よかったなぁ。

家族になった瞬間でした。

奇跡を感じて、幸せいっぱいな時間でした。

当時のわたしにかける言葉

自分が子どもを産めるなんてとても不思議な感じ。

産めたね!と抱きしめてあげたいです。

より女性であること誇らしく感じられるようになったね。

この経験でより豊かになったね。

子育ては今から、

いろんなことがあると思うけど

大変なこともあると思うけど

それすらも楽しんでいきましょう。

子どもは自分の人生を、より豊かにしてくれる存在。

その時その時を感じて、

生きていこうね。

まずは、自分を大事にしないとね。

娘7ヶ月の頃、わたしが体調を崩して入院。

自分をちょっと犠牲にしていたのかも。

まず自分を元気に、

自分を大事にしないといけない、とすごく感じた時間でした。

娘と離れて過ごした3週間。

入院で気づけたことがいっぱいありました。

娘を預かってくれている実家の親への感謝もそう、

今、自分がこの治療に専念しようと思ったこともそう。

病名は潰瘍性大腸炎でした。

入院中みるみる改善し、今まで以上に元気なくらいになりました。

炎症と名がつく病気は

今に感謝して、治療に専念することで治るという

エビデンスがあることをちょうどこのタイミングで聞き

自分の実証から納得でした。

体調が良くなって退院してからは、

自分を大事にしながら

娘と過ごしました。

すると

いつのまにか娘の声がすごくパワフルに!

自分の発する声も

今までの声と違うような気がします。

私も娘も肚の声が出ている感じ。

病気になる前は、自分軸がぶれていた・・。

その軸を直すことが、できました。

今ではちょっとしたことでも、

「自分がどうしたいのか」を基準に

選んでいます。

産前産後に自分の体をケアしていなかったことにも

気持ちがむきました。

膣トレも知ることができました。

子宮を温める、

免疫力を高めるのも大事ですよね。

膣トレは全部にいいなあ、と、それから取り入れてます。

一週間続けたらめちゃくちゃ体が温かくなりました!

子宮が温かいって感じるようになった!

子育てが終わったら

自分の人生は終わり、ではなくて、

子育ての最中も、後も、

自分として生きる

輝ける

自分は自分で生きていく

自分が主役でいられる

ということもきづかせてもらいました。

病院に入院するまでは

完全母乳でした。

が、ミルクに切り替えざるを得なくなりました。

入院する前に一回だけおっぱいを上げましたが、

その時にものすごく泣けて・・。

今、に自分を置いていなかったな、

今ここ、を大事にしたいなあ、って思いました。

これからお産をされる人たちへ

心持ちでお産は変わります。

お腹の子と自分を信じて、

その日を楽しみに毎日を過ごされてください。

9ヶ月。元気でいてくれてありがとう。

編集者より一言

入院中のエピソードもそうですが、
産後にすごくいろんなことに開かれた・気づかれたような印象を受けました。
お産は身体と感情のデトックス、というのも聞きますが、
子宮に意識を向けること、
お産を通して生き方や、
軸が整う、なんてことも聞きます。

恵理子さんはまさにお産と、
病気をとおして体感されたのかなぁと感じました!

恵理子さん、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

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