新着公開:出産体験談№95 色のある世界を体感したお産

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この記事の見どころ

・帝王切開からの、助産師さんとの出会いで、自然出産を希望する
・自分の気持ちに素直になる
・もっと、幸せな自分を想像していい
・帝王切開、自然出産、両方を体験したから感じること

34歳第1子(長女/子ども2人)帝王切開
38歳第2子(次女/子ども2人) 自然出産

秋田県  須藤りえさん(舞踊家)

赤ちゃんが出来た!その時の気持ちは?

りえさん
りえさん

単純に嬉しかった!

東京から秋田に帰ろう、ってなって、
秋田に帰る前に
妊娠発覚、結婚しようねっていうタイミングで、
ぴったりでした。

2人目も、すごく嬉しかったです。

お産のイメージ

りえさん
りえさん

イメージは
痛い 辛い っていうイメージ。
みんな、叫んでいる感じ。
テレビとかネットとか、、
潜在的にそういうイメージになったのかな?

お産のリアル 第1子

りえさん
りえさん

1人目は帝王切開。
流れに任せてのお産だったかな。

自分で産んだ感じはなく、
産まされた感じ。

計画分娩で、
予定日の2週間前に生まれる日は決まっていました。
下半身麻酔だったので
頭はしっかりしていました。

分娩台ではなく
照明があって、
青くて、
白くて、寒くて本当に手術って感じ!

怖さはなかったんですけど。
助産師さんも
手を握ってくれたし、
お医者さんも説明してくれていた。

お腹の方は見えない感じになっていて、
最後にお腹を押されて生まれました。

産後の気持ち

りえさん
りえさん

嬉し涙がワーッと出ました!
その後、
すぐ引き離され、、
今思うと、すごく寂しかった。

助産師さんに「眠る?」って言われて、
「寝ます」、と返事をして、
気づいたら病室。

帝王切開は立ち会いはなし、
なんですよね。
病室には夫も来ていて
とても喜んでいました。

帝王切開だったからか、
助産師さんとの関わりが少なかった、
寂しかったって後から感じました。

やっぱり、普通に産んでみたい

りえさん
りえさん

2人目、普通に産んでみたいって思いが
湧いてきました。

助産師さんの座談会にて
助産院こころの小林かおりさんに出会いました。
かおりさんのお産を語る会などに何回か参加して、
それで繋がっていきました。

かおりさんに
「帝王切開以外の産みかた、
選べないですか?」
って相談したら、
「病院は遠くなるけれど、
経膣分娩でも産めるんだよ、
出産方法を選べるところあるんだよ。」
って教えてもらいました。


お医者さんに聞いたら
「そんなの無理だよ」って言われました
町医者も、看護師さんも、
帝王切開が当たり前。
看護師さんには
「帝王切開も立派な出産方法だよ」、
と言われました。

経膣分娩となると、
遠いところだし、
雪深いところだし
諦める、、?そんな思いもあったけど
素直に自分の力と
子どもの力と、
一緒に力を合わせて産んでみたい!

って思ったので、、

気持ちに素直に、
夫に言ったら、、
「いいよ」って言ってくれた!


そこで、
かおりさんと相談して既往帝王切開でのお産を扱っている病院から来られた医師に
相談することにしました。



健診の時、めっちゃ泣きました。
「そんな泣かなくていいですよ」、
と言われちゃったけど!

先生に話して、
改めて自分の気持ちを感じて
本当に自分の力で産みたいが100%になりました!


その流れで、
夫もお母さんも「いいよ」ってなった。
心配はしていたけれど 、、
病院からも、OK もらえた!

それではじめて、
今まで受け身だったんだな、
今回は「 自分から楽しもうっ!」
ってなりました。思えばそうなるんだって。


この時は町の方に出ることで、
美味しいランチを食べに行こう、って思ったり、
この妊娠を楽しむぞーってなりました。
身体に対しても腹筋を意識して過ごしたり、
白湯を飲んだり
瞑想したり。
とはいえ、1人目の時よりも、2人目は忙しかったですね。

お産のリアル 第2子

りえさん
りえさん

出産は波が来て、
ブラックホールに吸い込まれていくような感じ、、
赤ちゃんと自分のパワーが合わさって、
今、出て行こうとしてるんだ、
という嬉しさがこみあげてきました。

いざ当日、
生理の強いバージョンがやってきた!
3月11日のことで、
夜中にお腹を下したかんじ。

昼間、病院へ電話をして行きました。

はじめは窓のない部屋にとおされましたが、
「窓がないと怖いです」、
と言って病室に連れてってもらいました。

子宮口を調べたらまだ開いていとのこと、
先生は土日にいないし、
自然に待ちたかったけれど
人口破水となりました。

先生には、「これ、前駆陣痛じゃないよ」といわれましたが、
助産師さんは、「いや、これも立派な陣痛ですよ!」
というようなやりとりもありました。

産む前は、助産師さんがいなくて寂しいってなったり
とにかくわけわかんなくなってました。
そうこうしてるうちに、
波が来て、
ブラックホールに吸い込まれていくような感じ、、
赤ちゃんと自分のパワーが合わさって、
今、出て行こうとしてるんだ、
という嬉しさがこみあげてきました。
子宮が収縮している感じ!


「会陰切開はしたくない」、
と伝えていましたが、
頭が出たところで、
心拍が下がってきた!

先生は、「会陰切開したらすぐ出るよ!」といい、
切ったらすぐ生まれました。

早い段階で
抱っこしたり
授乳したりして、
夫とも喜びあいました。

1人目は青い世界、
2人目は幸福度120%、
オレンジと黄色の世界。

見える世界が全然違いました。

普通分娩、
帝王切開、どちらがいい悪いではなくて、
両方体験したから感じられたことでした。


バースプランもすっごい書いたんです!
3枚書きました。
そしたら助産師さんが「見ましたよ」って
言ってくれて。
おかげで胎盤を見せてくれたりもしました。



「バースプランをそれだけ書いてくれる人は、
普段はいない」って助産師さんがいってました。


普段はもっと緊急性の高い病棟にいる方でしたが
ずっと付き添ってくれました。
退院の際は、とてもお世話になった助産師さんにお手紙を書きました。

当時の私にかける言葉

りえさん
りえさん

もっと幸せな自分を望んでいいよ、
その時の自分より、
もっと幸せな自分を想像してごらん!

一人の人間として
もっと発信していいし、
疑問を持っていいんだな ってなりました。


まわりがどうのこうのではなくて、
自分がどうしたいかが、
一番だよね。

それから・・当時は、わからないことがわからない!
助産院こころの小林かおりさんみたいな人がいたから、
帝王切開以外の選択肢があるって知れて、産めました。

帝王切開も普通分娩もどっちがいいわるいじゃない

りえさん
りえさん

2通りの出産ができて
今はラッキーだったなって思っています。

逆子になったときは、
わたしの思考だとか、
体が悪かったのかな?色々考えたけれど、
まずは、無事に生まれてきてくれていることへ感謝 !

それから、普通に産めたことが良かったな。

お産がトラウマになってる人や、
語りたくない人もいる。
だけど、突き詰めてみると
それも大事な経験だったと、今は思えるんですよね。

バリアージ舞踊家である須藤りえさんの「鬼子母神」

ご縁から100人のお産展、秋田で8月4日・5日開催します!
8月5日には、りえさんが「鬼子母神」をテーマに踊ってくれます。
子を食らう鬼から安産と子育ての神様になった鬼子母神。
現在の産み育てもきれいなものばかりでなく、
蓮の花の根は泥々の中にあるように、泥臭いものなはず。
そんな女性の生き様を舞ってくれる・・。めっちゃ楽しみです!!
(編集者の心の声駄々洩れ)

編集者より一言

100人のお産展、8月には秋田で展覧会を開催させていただくことになりました!
そこで、展覧会を主催してくださる助産院こころの小林かおりさんに、
秋田でのお産をシェアしていただける方を紹介してくださいとお願いして、
りえさんと繋がりました。

人生って、誰と出会うかで変わっていくと思うのですが、
お産もしかり、
りえさんはかおりさんと出会ったことで、
2つのお産を体験することができました。

感動するのが、
1回目のお産と2回目のお産とで、主体性が変わってくること。
それは、1回目、2回目のお産がそれぞれあったからこそ、
体感できたこと。
これは良くて、これは悪いって単純に割り切ることが出来ないし、
もしかすると、辛い、寂しい、違和感を体感したからこそ、
こうありたい、がむくむく湧いて、幸せなお産を体験することになった。
そう思うと、人間、どんなこともいい悪いではなくて、
長い長い目で見るといいですよね!
インタビューはわたしも元気をもらった時間でした!

秋田でのお産の展覧会は、2023年8月4日・5日、秋田県三種町の松庵寺さんで開催します。
松庵寺祭りもあり、須藤りえさんの舞踊「鬼子母神」も披露されますので、
お近くの方は是非、お越しくださいね!

りえさん、貴重なお話をありがとうございました!

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