・理想のお産じゃなくても、捉え方次第で幸せなお産になる!
・日本と海外のお産を体験!
・子どもの生きる力を信じようと思った話
31歳第1子(長女/子ども2人)帝王切開
39歳第2子(次女/子ども2人) 台湾産院出産
兵庫県/台湾・当時 橋本まきさん(EQ絵本講師・産後セルフケアアドバイザー)
赤ちゃんが出来た!その時の気持ちは?
結婚して1年くらい経ってできました。
赤ちゃんが欲しいね、ってなってから
半年経ってもできない、あれ、まだできない、、を繰り返し
もし今回できなかったなら、
病院へ行こうかな?というタイミングで
授かりました。
なので喜びはひとしおでした。
2人目は3歳差くらいで、と思っていたところ、2歳半の時に夫の仕事の都合で
台湾に行くことに。
急な海外暮らし、小さい子を連れてどうしたらいいかわからず、
2人目は生活に慣れてからかな、とのんびり構えていました。
ところが、
長女の年齢ごとに子育ての悩みがあったりして、なかなか落ち着いた気持ちになれず。
当時はまだ、
ねばならないに縛られていたんでしょうね。
そんな気持ちが落ち着いてきた頃、
気が付いたら長女とは
6歳から7歳、離れちゃう!
それから
排卵検査薬をしてタイミングをみたり。
でも半年かかっても妊娠しなくて、、
一人いるし、この子を大切に育てていくことにしようかな
と思った時に授かりました。
やっぱり気持ちが緩むって大事なんですね。
お産のイメージ
陣痛は苦しくて、痛い、というイメージ。
主にテレビ映像のイメージが大きいのかな。
わたしの母のお産は、
最初の病院で「お母さん赤ちゃん、どちらかの命が危ないかも」、
と言われていたそうです。
そんな時、姑(祖母)から「いい先生がいるらしい」と紹介されて行った病院で、
「ちゃんと産ませてあげるから大丈夫」と言われ安心したそうです。
それでするするって生まれたのが私。
もしかしたら、母か私かどちらかがいなくなっていたかも。。。と思うと
いい先生に巡り合えて本当よかったです。
お産のリアル1人目
出産関係の書籍っていろんなリスクが書いてあるんですよね。
こんな風になったらやだなぁ、
こういうリスクもあるのかな、、嫌だなぁ、
なぁんて妄想していました。
そしたら、、そのことごとく!!
こうなったら嫌だ、が叶ってしまって!!
切迫流産ですぐ入院することになったり、、
かなり初期の段階、2ヶ月くらいで入院しました。
退院してもお腹が張って、5ヶ月から6ヶ月には、切迫早産ということで、また2、3ヶ月入院。
それでも1人目だったから、
入院している方がもし何かあったらすぐに対応してくださるという安心感は大きかったです。
ご飯も出てくるし、先生がいるし、その方が安全かな、と。
もうそろそろ予定日というころ自宅で破水しました。
すぐ病院へ行き、数時間後陣痛がきたのですが、赤ちゃんの心拍が下がっていて乱れてきているから、「緊急で切りましょう」
となりました。
すでに陣痛が来ていたわたしとしては、
「もう何でもいいから早く出して!」という気持ちでした。
赤ちゃんが生まれてからいれる保育器が到着する前にお腹を開けたので、
保育器がくるまで
しばらく待っている時間がありました。
全身麻酔ではなく下半身麻酔なので、
頭の意識はしっかりしていて、
天井のライトに開いたお腹がぼんやり見えて
「保育器準備しといてよ~」と心でつぶやいてました(笑)
産後の気持ち
出てきたときの気持ちはやっと生まれた!です。
その後は麻酔のせいか前日から寝ていないせいかいろんな痛みを体験したせいか
興奮して、夜中車をとばしてきてくれた両親に生れるまでのことをしゃべり続け
隣の病室の方から静かにと注意を受けました。
お産のリアル2人目
台湾で出産しました。
長女の時、お腹がかなり張ったので、
張り止めの薬をずっと飲んでいたんですよね。
2人目も初期から張ってきたので、
「張り止めのお薬ください」、とお医者さんにいいましたら、
「何かあったとしてもその時点でお空に帰ってしまったのなら 、そのまま育たないということなんだから特に張り止めの薬はいらないよ」、
と言われました。
「もし張りがあったら、休んでね。それだけでいいよ。もしそれで何かあったとしたら、この子は育たない子だったんだよ。」
その言葉に生きる力を子どもに任せようって思いました。
2人目だからこそ、そう思えたのかもしれませんね。
その後は順調に育ってきました。
「日本人のママは我慢強いね」ってよく言われました。
ちなみに「今回は 自然に産みたいと思ってます、でも日本で骨盤が狭いと言われて。。。」
とお医者さんに言ったところ、
「いいですよ。3,000g以上だったら、切りましょう」と。
蓋を開けてみたら3,400gでしたが(笑)
結構アバウトな感じでしたね。
ブイバック( vbac:帝王切開後の経膣分娩) に対する不安はあったかと言うと
最初の子どもの帝王切開から7年離れていたので 、あまりなかったかな。
産後の気持ち
今にして思えば、
出産はこうあるべき、って頭に入っていたのかもしれませんね。
経膣分娩産むのは初めてだったから、
苦しまないとだめかな、痛い痛いってしたほうがいいのかな、
そんなこと考えてました(笑)
生む時よりも、ずっと同じ体勢で先生が来るのを待たされていて、
その方が苦しかったです。
先生は隣でラーメン食べてるんですけどね(笑)
最終的になかなか出なかったので、
看護師さんがお腹の上に乗ったり、
ということもありましたが、
無事に産まれてきてくれました。
大変だったのは頭の中で日本語を中国に変換してからコミュニケーションしないといけなかったこと。
左脳を使いながら右脳で産んでいた感じ 、、。
赤ちゃんが生まれると、
『こんにちは赤ちゃん』の歌が部屋に響きます。
夫はその音を聞いて、どこかの赤ちゃんが生まれたって思ったんですって。
本当は立ち会いを希望していたんですけど
うまく伝わらなかったみたいで。
夫と娘は外でずっと待っていました。
こんにちはお姉ちゃん
初めての抱っこ?でちょっと照れる?^ ^
帝王切開に対するモヤモヤはありましたか?
ナニワトモアレ、どんな形であれ、生まれてきてくれてありがとう。
一人目の時も安全派の先生なのでそういう対応になるのか、
ということも納得して帝王切開になりました。
入院期間中に安心感や信頼感が
育っていたのかもしれませんね。
子育てしながら、
帝王切開していることに負い目を感じているママがいる、ということを知って。
何とかしないといけない!
自然に産めなかった私はだめだ、
なんて感じるなんて、、もったいない!って思いました。
命がやってきたことは変わらない。
ただ、手段が違うだけ。
そこにこだわる必要はないんじゃないかな。
理想のお産はあると思いますが、
どんなお産になっても受け入れられるといいですよね。
大事なのは、妊娠期にどれだけいい状態で過ごしたかってこと。
妊娠中からお父さんとの絆も育めるといいですよね。
そんな思いもあって、
仕事では胎教から赤ちゃんに絵本を読もうってお勧めしています。
出産するまでは、
自分は大丈夫って思いがち。
普通に自然に産めるだろうってね。
でも
わたしのように緊急帝王切開になることもあるし、
出血大量で輸血が必要になる方もいたり、
赤ちゃんがICU に運ばれることもあるかもしれません。
自分自身に大きな体の変化と心の変化もある時期ですが、
それって、経験しないと分からないし生まれるまでは気づかないんです。
お産はこういうものなんだって知っておく、って大切だなって思います。
それから、これからママになる人に、お産は『大変』子育ては『大変』を
インプットしているような気がするんです。
「子育ては充実しているよ」っていう一言も、
セットで必要なんじゃないかなって。
ポジティブなこともどんどん伝えていきたいなって思います。
台湾では産後ケアが文化になっています。
退院は3日でしますが、
そのあとは養生期間に入ります。ビジネスとして成り立ってるんです。
台湾坐月子中心(産後ケアセンター)
退院日。
お世話になった看護師さんとツーショット。おかげさまでゆっくり
産後養生ができました。
私にとってとっても貴重な時間でした。
感謝。
当時の自分にかける言葉
よく頑張った!!
どんなお産も素晴らしい。
どんなお産でも、それは手段であって、
大事なのは生まれてきた命をどう育てていくかということ。
あまりとらわれずに未来を向いて、
子どもと一緒に成長したらいいよねって思ってます。
上の子はミルク飲まなかったんですよね。
母乳もミルクも飲まず、成長曲線はいつも下の方。
食べないから追いかけまわして食べさせていましたが、
今ではダイエットしなきゃってなってるほど
大きくなりました。(23歳です)
悩むなら悩んでもいいし、
いつか、ああいうこともあったねって言える日がくるから・・・
わたし自身の夢として、
産後ケア施設を作りたいと思っています。
命のことを広めていく役割なのかなって思っているんですよね。
やっぱり姉妹。同じ格好ね。
わたしの元に生まれてきてくれてありがとう。
橋本まきさんてこんな方
絵本で産前産後をもっとハッピーに❤
台湾での出産経験から産後養生の大切さと
ママの想いを【ことば】で届ける大切さを
実感。
自分らしい子育て応援♪
EQ絵本講師® トランスフォーメーショナル®コーチ
編集者より一言
橋本まきさんは6月の神奈川県立地球市民かながわプラザでの展覧会にて
初めてお会いしました!
100人いれば100通りのお産があることを実感され、
ご自身の体験がこれから出産されるかたの励みになったり、
理想のお産ではなくても受け入れたり、
自分の捉え方次第で幸せなお産になることが伝わると嬉しい、と
今回インタビューにご参加いただきました。
お医者さんや病院によって対応が大きく変わってくることも、
実感されたのではないでしょうか。
大事なのは、その都度、おかあさんが納得して選択出来ているか、
そこにあるように感じました。
また、台湾の産後ケアシステムも気になりました!
日本でも産後は養生する機関として、
広まっていくといいですよね。
まきさん、今回は素敵なお話を聴かせていただきありがとうございました!
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